シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2021.1.13号 VOL.71
新規事業を通じて自分の強みに気づく

こんにちは。株式会社シンカ代表の田中と申します。

去る12月17日~18日の1泊2日で「地方創生ビジネス合宿研修」と題して、
Alive立ち上げの経緯とそのポイントについてご紹介させていただきました。

今回は合宿研修でお話させていただいた内容のサマリーのご紹介と、
新規事業を通じて気づきがあったことをご紹介させていただきたいと思います。

それでは、『 真価と進化 2021.1.13号』、最後までお付き合いください。



新規事業を通じて自分の強みに気づく


地方創生ビジネス合宿研修は、以下のスケジュールで実施致しました。

■12/17(木)
10:00     飯能駅集合
10:00~11:00 Aliveへ移動
11:00~12:00 地方創生ビジネス体験談 ★田中より
12:00~13:00 昼食(地元のBBQ料理店より)
13:00~18:00 地域つながり体験(養鶏場、肉屋、産直所、焼窯、温泉等)
18:00~19:00 夕食・就寝準備
19:00~22:00 鍋・焚き火

■12/18(金)
7:30     起床
7:30~9:00  朝食・片付け
9:00~12:00  協力企業・行政との情報交換会
       (市役所、不動産、森林家、シルバー人材センター等)
12:00~14:00 昼食・片付け
14:00~15:00 チェックアウト
15:00     飯能駅解散


「地方創生ビジネス体験談」では、ど素人が宿泊業を始めるにあたって、
どんな難題が訪れ、どうやって乗り切り、
たったの3ヵ月半で開業までこぎつけられたのかをご紹介しました。

主なポイントは下記のとおりです。

■ど素人が3か月半で開業できたポイント
①結局、何がしたいのか?が明確であること
②人の力を思いっきり借りること
③タスク、スケジュール管理をしっかり行うこと
④行政の許認可は最優先で行うこと

■様々な難題たち
難題①:(思い描いたような)茅葺屋根の古民家がない!
難題②:本当に(大きな固定資産を)買っていいのか、決断できない!
難題③:(買ったはいいけど)何から始めていいのかわからない...
難題④:(とりあえず掃除はしてみたものの)で、次に何したらいいのか..
難題⑤:コンセプトがサステナブルなのに、物を欲しがる
難題⑥:(ドアが旧式すぎて)スマートロックが設置できない
難題⑦:まてよ、お金かかりすぎてないか?!
難題⑧:カビが大量発生!
難題⑨:日々の掃除は誰がやるのか?
難題⑩:リネン業者に断られる!
難題⑪:民泊と簡易宿所のどちらで申請すればいいのか?
難題⑫:建築確認?消防法令適合通知書?(さっぱり意味がわからない…)
難題⑬:タスクが増えすぎて、パンク寸前…
難題⑭:オープニングイベントの地元産食材が野菜しかない

※解決策は本文では語りつくせないので、申し訳ありませんが
 割愛させていただきます。機会があれば直接お話させていただきます。


これからの過程を経て、なんとか2020年10月5日に施設を
無事オープンすることができました。

この期間を通じて、私が気づかされた自分の強みとは、
「おじいさん・おばあさんに好かれる才能がある」ということです。

何がそうさせるのか、自分でもまだよくわかっていませんが、
思い返せば、子供の頃から老人に好かれ、家に帰してくれないことが
多々あったのを思い出しました。
人の話をよく聴くからでしょうか。

理由はなんにせよ、これは東京都心の現役世代を中心にキャリアを積んできた
私としては思いがけない発見でした。
これからは、おじいさん・おばあさんの話をよく聴き、先人の知恵を借り、
おじいさん・おばあさんの豊富な人生経験と人脈の力をお借りして、
様々なことにチャレンジしていきたいと考えるようになりました。


このように、新規事業は新しい売上・利益をもたらすのみならず、
新規事業に携わった人間の気づきや成長がもたらされるという
もう一つの効果があるのではないかと思います。

もし、周辺に育てたいと思う部下がいらっしゃるなら、
ぜひ成長のためと思って新規事業を任せてみてはいかがでしょうか。


編集後記


おじいさん・おばあさんに好かれる才能とは、何なのでしょうか?
少なくとも私がおじいさん・おばあさんに抱く感情は以下の通りです。

・無欲で、人に与えることに喜びを覚えるだろう
・自分にはない経験や知識が豊富にあり、きっと学ぶべきことがあるはずだ
・衰えていたって、どこまで行っても敬うべき存在だ

そのように、私が相手を最初からいい人で尊敬の念をもって
接するからこそ、心を開いてくれるのかもしれません。

それでは、次号もお楽しみに!

田中 裕也