シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2021.2.10号 VOL.75
集中力と音の関係

こんにちは。株式会社シンカの四戸と申します。

都内の一日あたりの感染者数が減少傾向にあり、緊急事態宣言の一部解除が検討される一方で、
まだまだ緊張感のある日々が続いております。

外出自粛生活が続く中で、私個人としては密を避けながら
家の周りを散歩したり、ジョギングをしたり体力づくりに気を配るようになりました。
遠出ができないからこそ、近所にある木々を見ながら気候の移り変わりに
想いを馳せることも心なしか増えたように感じます。

それでは、『真価と進化 2021.2.10号』最後までお付き合いください。



集中力と音の関係


以前のメルマガでもご紹介がありましたが
弊社では緊急事態宣言発令に応じて、テレワークを実施しております。
とはいっても、感染対策をして密にならない範囲であれば
業務内容や自宅の環境によって出社をすることも認められている状況です。

就業環境を柔軟に変化していかざるを得ない昨今の状況下で
個人に求められることは「自分が最もパフォーマンスを発揮できる環境」
について自覚的になり、それを自ら作ることではないかと思います。

私自身も、自宅で勤務するにあたって
・姿勢悪化を防ぐためパソコンのモニター台を導入
・会議時に顔色が良く見えるよう照明の配置を変更
など自分なりに工夫をして、業務環境を作っていきました。

そんな中、改善の余地があるなと感じたのは「音周りの環境」です。
ラジオやテレビを流しての「ながら」業務だと気が散り、
かといって無音状態でも息が詰まるような感覚がしてしまいます。
ニールセンデジタルの調査結果によると、音楽ストリーミングサービスの利用について
2019年7月データでは、朝8時と夕方5時に利用が急上昇していたのに対し、
2020年7月時点では、特定時間に利用が増加することなく、
朝8時から夕方6時まで継続的に利用されるようになったとの調査結果が報告されています。
外出自粛の影響によって、音楽を流しながら業務や学業にあたる人が
増加していることが推測されます。

そもそも、人の集中力はどのように継続することが可能なのか。
興味を持ち、調べた結果を聴覚や音との関連性を踏まえて共有させていただきます。

そもそも、脳科学において人間は脳の構造上集中するのが難しい生き物なのだそうです。
子育てをする上で、何かに集中し没頭してしまうと子供が危険にさらされていることに
気づきにくいことから注意散漫であるようにできていると言います。

それでは、「集中するのが難しい」前提に立った上で集中力を高めるポイントはないのか?
聴覚や音に関して、あらゆる論文等で様々なポイントを述べておりますので
簡単にご紹介させていただきます。

・集中力を高める効果があるとされるホワイトノイズを流す
 注意力散漫な学生にとって学習効果が出た結果もありますが一方で
 注意力が高い人にとっては雑音となる調査結果も出ている。
・ハイレゾ音源で自然環境の音を流す
 自然環境に含まれる人が聞き取れない音まで再生できるハイレゾ音源で
 感覚的にリラックス促進される効果がある

業務の種類に応じて、BGMを上手く活用して集中力を上げることが重要です。
好きな歌手や楽曲は、仕事へのモチベーションを上げることにはもってこいですが、
聞き入ってしまうことも当然ありますので、
仕事の進捗状況と合わせて取り入れていこうと思います。
個人個人にあった音環境を見つけ出して、生産性向上の一助となれば幸いです。


▼参考
テレワーク中に音楽ストリーミングを聴く人が増加。ニールセン調査
https://news.mynavi.jp/article/20200914-1302597/

人間の脳は本来”集中するのは苦手”。それでも集中力を高めるには
「音」や「温度」がポイント
https://studyhacker.net/brain-concentration-4method
中野信子 (2015),『あなたの脳のしつけ方』

仕事の“集中力”を高めたい!聴覚・視覚・嗅覚を活用し、
「スイッチ切り替え」するコツとは?
https://next.rikunabi.com/journal/20201016_m01_s/


編集後記


去る2月2日、節分は皆さま楽しまれましたか?
人が集まる大規模なイベントの開催が見送られる中
季節を感じられる行事があると心躍るものですね。

恵方巻を予約しておらず、当日購入できなかったため
ささやかな巻きずしを自作して楽しみました。
恵方巻が予約受注生産を主流としているのも、各社が「食品ロス」を防止するための
施策であると知り、企業努力を感じました!

それでは、次回もお楽しみに!

四戸 裕歩