シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2021.3.10号 VOL.79
学びなおしのススメ 

こんにちは。株式会社シンカの吉岡と申します。

東京ではコートがいらないくらい暖かくなったり、逆に雨が降って肌寒くなったりと、
まさに「三寒四温」な気候だなと思う日々が続いていますが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

調べてみると「三寒四温」は実は大寒(今年は1月20日)の頃のこと、
季語としては「冬の季語」だそうですが、現在は実際の気候も鑑みて、
2月末~3月半ばまでの時候の挨拶としても使用されることが多いようです。
春の訪れが待ち遠しいです。

それでは、『真価と進化 2021.3.10号』最後までお付き合いください。



学びなおしのススメ


新型コロナウイルス感染拡大の影響により、1回目の緊急事態宣言が
発出されてから早くも1年が経とうとしています。
皆様の周りでは、どのような変化がありましたでしょうか。

私はコロナ禍とは直接関係はなかったのですが、
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・2歳半になり、様々なことに興味を持ち、体力も付き始めた息子を連れての
 公共交通機関を利用しての移動に、自分の体力の限界を感じた
・自動車の運転が好きで得意な父親も高齢となり、これから運転に危険を
 感じたときに、運転を替われる人がいないことに不安を覚えた
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という理由から、昨年11月頃から自動車教習所に通い始めました。

とは言っても、実は私が教習所に通うのは2回目。
学校を卒業した年に山形県の免許合宿で免許を取得したものの、
運転好きな父に運転を任せることが多く、ほとんど運転をしないまま、
身分証として提示した免許証を見た店員さんに
「お客さん、免許切れてますよ」と言われ、自分の免許失効に気付く始末…。

それから、再取得することなく10数年が過ぎてしまいましたが、
今回は一念発起し、再取得に挑むことにしました。

「随分昔に習ったことでも、さすがに何か覚えてるのでは?」と淡い期待で
学科の授業を受講するものの、120個以上ある標識の意味はもちろんのこと、
「『車』は自動車や原付のほか、自転車等の軽車両も含まれる」という
初歩的な知識も綺麗さっぱり忘れている自分に驚愕する日々。

「免許合宿の短期間で詰め込んだ知識は、やっぱり忘れるのも早いんだな」と
妙に納得する中、唯一覚えていたのが、「追い抜きの禁止場所」でした。

「横断歩道とその手前から30m以内の場所では、追い抜き不可」
※追い抜き:進路を変えずに、進行中の車の前方に出ること

これは以前、免許を持ち運転していたときに、横断歩道で横に止まっている車より
前に出ようと思った際に、横断歩道を渡る人がいて、急いでブレーキを
かけた経験があり、「横断歩道で他の車が止まっているには何かしら訳がある」と
身をもって感じた出来事があったからでした。

なので厳密に言うと、「覚えていた」というよりは
「そこでその運転したら、危険だから禁止だよね」と
「理解」していた、とも言えるかもしれません。

そう気付いてからは、「知識」として暗記しようとするのではなく、
実際の運転シーンをイメージしたり、実際の道路標識や車の動きを見て、
「こうすればスムーズだな」「これは交通違反だな」とシミュレーションをしながら
覚えるようにしました。

すると、教習所の2回の模擬テストは共に満点を取ることができ、
先日無事、運転免許を再取得することができました!

学生時代、勉強する目的を理解しないまま、丸暗記した教科。
今までなんとなく覚えたことや知っていたこと。

改めて目的やゴールを設定し、学びなおしをしてみると
「知識」が鮮明になるだけではなく、より深く「理解」することができたり、
体系的に「理解」できたりするのかもしれません。

新しいことを始めるには、どうもハードルが高くて…と思われる方は、
是非「学びなおし」をされてみては、いかがでしょうか。


編集後記


コロナ禍での教習所通いだったので、「学校」のような密になりそうな場所は
敬遠されるのかな?と思って入学手続きを進めていると、
「予約が必要な『技能講習(自動車の運転講習)』は1ヶ月先からになります」。

なんと、コロナの影響で人との接触を避けられる「クルマ」に再び注目が集まり、
近年稀にみる教習所ブームが来ているそう。
「若者のクルマ離れ」などと言われていると思っていたので、
コロナの影響がこんなところにも…と、とても意外でした。

緊急事態宣言も明け、気候も良くなったら、是非車で出かけてみたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

吉岡 佑里子