シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2021.7.7号 VOL.95
採用=恋愛?

7月の有名な行事の一つに、本日7月7日の七夕があります。
子どもの頃、短冊に願い事を書いた人も多いのではないでしょうか。

また、七夕は織姫と彦星が年に一度だけ会えるという伝説もあり、
他の行事と比べると、ロマンチックな印象を持つ人も多いようです。

ただ、カップル向けの七夕イベントは、中止を余儀なくされたり、
オンラインで開催されたり新型コロナウイルスの影響を感じます。

これからはオンラインデートも当たり前になるのでしょうか。
今回はwithコロナ時代の恋愛と採用に関するお話です。

それでは、『 真価と進化 2021.07.07号』、最後までお付き合いください。



採用=恋愛?


総合人材サービス会社マンパワーグループの調査によると、
コロナ禍の影響により、オンラインによる説明会や面接など、
全体の約4割の企業がリモート採用を導入しているそうです。

コロナ感染リスクの軽減はもちろん、様々なメリットがあります。
一方で、人事担当者の51.5%が人物像をつかみにくいと感じており、
依然として、リモート採用は課題を残していることが分かりました。

実際に採用担当の方に話を伺うと、採用のオンライン化によって、
学生や求職者の志望度を把握することが難しくなっているそうで、
まるで企業が応募者に片思いしているような状況が続いています。

昔から「採用と恋愛は同じ」という言葉をしばしば耳にします。
現在、新型コロナウイルスの影響によってリアルでの出会いが減り、
人と話すものも大抵のことはオンラインで完結するようになりました。

自然応募が減り、スカウト型の採用活動が当たり前となったように、
自然な出会いが減り、マッチングアプリを始める人も増えてきました。

しかし、恋愛と違い、採用には期限があり、常に時間に追われます。
だから、企業は限られた機会で学生や求職者とマッチする必要があります。

さらに、採用のオンライン化により、面接の見極めも難しくなり、
自社の魅力も伝えづらく、動機づけにも時間を要しています。

その一方で、2022年卒業予定の学生にアンケートを取ったところ、
42.3%がオンライン面接では自分の良さが伝わらないと回答しました。

オンライン化で今までよりも時間や場所にとらわれなくなりましたが、
恋愛のように理想の相手が見つかるまで追い続けるのが難しい以上、
マッチング率向上など、今後も採用活動は課題が多いと感じました。

■参考
マンパワーグループ「『リモート採用』の導入率は4割超。コロナ禍で導入にシフトする企業も」
https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/surveydata/20210602.html

プレシャスパートナーズ「2022卒にオンライン面接に関する調査を実施」
https://www.p-partners.co.jp/information/2021/pp210618/


編集後記


私の近所の商店街にも、七夕に合わせて笹が設置され、
多くの人々の願いが無数の短冊に込められていました。

子どもの将来の夢や、家族の健康の他に多かったのが、
新型コロナウイルスの収束だったことに感心しました。
皆さんは七夕の短冊にどんな願い事を込めますか。

それでは、次回もお楽しみに!