シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2021.11.24号 VOL.114
社会人17年目の学び直し

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

新型コロナ感染数が落ち着きつつあり、街に人の流れが戻ってきました。
第六波を心配する声も多いですが、今のところはまだ予兆を感じません。
他県への移動や旅行なども少しずつですが、耳にすることが増えてきました。

我慢の日々が続いていましたが、ようやく本当に、
ニューノーマルへと社会が変わっていくものと思います。
その変化を前向きにとりこみ楽しんでいきたいですね。

それでは、『 真価と進化 2021.11.24号』、最後までお付き合いください。



社会人17年目の学び直し


最近、社会人17年目にして、遅ればせながら簿記の勉強を始めました。
大学時代に簿記の講義があったのですが、
貸方・借方がさっぱり理解できず、仕分けが何のためになるのか、
私は一体何をやらされてるのかと思ってました。
入り口でつまづいたこともあり、そのときの苦手意識が残ってしまいずっと逃げてきてました。

しかし実際、この17年の間に、お客様の決算書をみたり、
自社のP/Lを見たり予算を検討したりと、
会計知識が必要な場面に何度も接してきていました。
簿記の専門知識がなくとも、その都度必要な時に本を読んだり教えてもらったりして、
仕事上ではなんとか対応をしてきていました。

そんな経験を踏まえた上で、簿記3級の勉強をしてみたら・・・
なんと、とても面白いではないか!

秀逸なルール、仕組みに、いまさらながら大変驚かされました。
資産・負債・資本、収益・費用という5分類にわけてあらゆる取引を仕分けすると
綺麗にぴったり左右の金額が合うという不思議。
また、例えば当座預金と普通預金の違いや小切手と約束手形の違い等、
言葉は知っていても内容を知らないことを知れることが、
勉強する意欲がわいて、意外にも順調にポジティブに学びを進められています。


図らずもリカレント教育(社会人の学び直し)を実践しているのですが、
政府が目標としている、
「2022年に大学・専門学校等で学習する社会人の合計を100万人にする」という数値は、
2017年時点で51万人という状況で、まだまだ課題が多いようです。

世界で比較すると、25歳以上が高等教育機関(4年制大学)に入学する割合は、
以下の通りです。
・スイス 29.7%
・フィンランド 19.4%
・OECD平均 16.6%
・ドイツ 14.8%
・日本 2.5%
※2015年

進まない理由は大きく2点で、
「通常業務で十分な時間がとれない」「学費や受講料の負担」とのこと。

一方、年収1000万円以上の方のうち、その6割が「リカレント教育を行っている」
との調査結果もありますので、懐に余裕がある方は学びに投資できているようです。


今回、リカレント教育について調べていたところ、
文部科学省が2018年から始めた社会人の大学等での学びを応援するサイト
「マナパス」というものの存在を知りました。

マナパス:
https://manapass.jp/

様々な学びのコンテンツを探せるプラットフォームになっているのですが、
経済的支援についてのアドバイス等も掲載されていますので、
もしご興味ある方は見てみていただければと思います。


学びは、会社や上司から指示されて受け身で受講してもなかなか身につかないと思います。
興味のあるなしに関わらず、自ら、さまざまな情報に触れたり、体験したりすることで、
自分のアンテナにひっかかるものに触れ、もう少し学んでみたいという欲求をもつ
ということが学びの一歩だと思います。

そして、元気に生き生きとされてるシニアの方は、
新しいことに挑戦する気概をいつまでももっていらっしゃる!
一生涯その欲求を持ち続けることが、生きがいのある豊かな人生になるだろうと思うので、
いつまでも忘れずにいたいなと思います。

参考:
リカレント教育 参考資料(平成30年3月 内閣官房人生100年時代構想推進室)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/dai6/siryou1.pdf
「リカレント教育(学び直し)」実態調査(『ミドルの転職』ユーザーアンケート)
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/17763.html


編集後記


大学生の頃、「もう勉強はいい」と思い、大学院進学をやめ、就職を選びましたが、
なんと浅はかだったのか・・・
一生学び続けることこそ人生だということに気づいていませんでした。
生きがいのある元気なおばあちゃんを目指してこれからも学び続けたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

分部 理恵