シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2022.6.29号 VOL.143
準備力『 真価と進化 2022.6.29号 』

こんにちは。株式会社シンカの村井と申します。
まだ6月だというのに、記録的な危険な暑さが続いています。

その一方で、今夏の電力供給は、火力発電所の休止や廃止などで、
ここ数年で最も厳しい見通しとなっています。

夏本番はこれからです。熱中症予防のため冷房を使いつつ、
「できる限りの節電を心掛ける」、「暑さを避ける」、
「こまめな水分補給」、「暑さに備えた体作り」と、
一人ひとりができることから行動することが大切な夏になりますね。


それでは、『 真価と進化 2022.6.29号』、最後までお付き合いください。



準備力


自分の準備不足で望ましい結果が得られなかったという経験は
誰にでもあるのではないでしょうか?

先日まで、母校の都立高校で教育実習を経験した息子を通じて
「準備力」を鍛えることの大切さを改めて考えさせられました。


教育実習は、毎回の授業に向けた指導案作成と実技指導の予行(体育の場合)
大半を『授業準備』に追われ睡眠不足の毎日です。
指導教員からはダメ出しの連続(ありがたいことです)で、
相当しんどい日々だったと生活の様子でも感じることができました。

実習を終えた後、実習で得た学びを1つ挙げるならと問うと、

「準備と努力だね。準備力を鍛えないといけない!」
「授業がうまく進んでいくために、あらかじめ必要なものや情報、態勢を
整えたり用意すること。それも期限までに。」


指導案はなんとか承認を得ましたが、時間不足と甘い見通しから、
中途半端な態勢で臨んだ初めての授業は、すべてに余裕がなく、
負のスパイラルに陥ってしまい散々な結果だったそうです。

もともと、”お尻に火が着きそうな”タイミングで動きはじめるタイプ。
「時間不足」→「なんとかなるさ」でやり過ごしたこれまでの習慣が、
ここでも露呈し、失敗を生みました。

「『準備力』は学んだり、習慣化することで、誰でも身に付けることが
できる。ポンコツのお前にだってできる。」と担当指導教員から叱咤激励を
受け、生徒に対しても申し訳ない授業をしてしまったことを猛省。
今後の授業でリベンジを心に誓い、事前準備に対する取組みを改めました。

その後も常に時間に追われ、叱咤激励を受け、ギリギリの状態でしたが、
準備に対しての真剣さは過去一番だったと思います。

準備がうまく回り始めると自然と授業にも余裕ができ、担当指導教員の応対
や指導内容も変化を感じたそうです。
「準備」によって物事が好循環につながるということ体感できたようです。


イチローさんの「準備」に関する名言にもあるように
準備を非常に大切にしていますし、非常に多くの時間を準備に費やされて
きたのだと思います。

『準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、
そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということ。』

『しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。』


筋肉を鍛えることが最優先だった彼から「準備力」と聞いた時には、一種の
感動を覚えました。
担当指導教員の先生方には本当にお世話になり感謝の気持ちでいっぱいです。
教育実習で得た学びを無駄にしないよう、「準備力」を鍛えるための行動を
これからも見せてほしいと思います。

編集後記


今回、保健体育科だけで三名の実習生がお世話になりましたが、
教員を志望し、目指しているのは息子だけでした。
二名は一般企業への就職を志望し、内々定をもって実習に参加していました。
これが教育実習の現状なんですね。

最後に、「先生になりたい」気持ちはどう?変わった?と確認すると、
「変わらない」と即答。
正真正銘の先生となって再び教壇に立てる日はいつになるかわかりませんが、
見守っていきたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

村井 一美