シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.2.15号 VOL.173
一周回ってを卒業 『 真価と進化 2023.2.15号 』

こんにちは。株式会社シンカの稲村と申します。
新型コロナ対策としてのマスクの着用について、3月13日から屋内・屋外を問わず
個人の判断に委ねるという方針が政府から発表されましたね。といっても
混雑した電車やバスに乗る際などには、マスクの着用を推奨するとされ、
また私個人としては、花粉症でもあるので、しばらくはマスクを着けるだろうと
思いつつも、長いトンネルの出口が見えたような気がしました。
フェイスラインがたるんできているので、出すからには引き締めたいな…
という新たな問題も出てきましたが(汗)、マスクを外したら きちんと口紅を
塗るようにしようかな♪ なんて概ね明るい気持ちです。
そんなことを考えていると、ふと、口紅って一周回って心ときめくよな なんて思いました。
今回は、この「一周回って」というキーワードに注目してみました。

それでは、『 真価と進化 2023.2.15号』、最後までお付き合いください。



一周回ってを卒業


「一周回って」という言葉を使うのは、どのような場面でしょうか。
いろいろと試した結果/時間の経過とともに考え方・見え方などが変わって
原点に戻るといった場合に使うと思います。

冒頭で挙げた"口紅"は、メイクの入り口であることが多く、
子供の頃にこっそりお母さんの口紅を塗ってみたり、初めて買ったメイク道具が
口紅だったという方も多いと思われます。そのため、自分の場合は、
最近は遠ざかっていたけれど改めて良いなと思ったので、
「一周回って」という枕言葉が付いたといった具合です。

 一周回ってハンバーグが好き
 一周回ってドラえもんが好き
 スポーツ観戦するなら一周回って野球だな
 90年代ファッションって一周回ってお洒落
 一周回って面白い
という風に使うことが多いと思いますが、
5歳児が「一周回ってハンバーグが好き」と言っても、しっくりきません。
沢山の経験を経て、よくよく考えた結果、巡り巡ってという背景がないと成立しない言葉です。
この5歳児が相当なグルメで、ありとあらゆる料理を食べつくしているのであれば、話は別ですが。

「なんだかんだで」「逆に」も類似の意味で使われることがありますね。

また、肯定しているのにネガティブニュアンスも感じられるのが、この言葉の面白いところです。
ストレートに「●●が好き!」というのが、なんだか恥ずかしい時に使われがちです。
私も「一周回ってバック・トゥ・ザ・フューチャーの1が好き」…言ったことがありますねぇ。
王道の娯楽作品や食べ物などを好きという事で、単純な趣向の人間と
思われたくないのでしょう。「一周回って」を付けると、例えば映画であれば
「小津作品やコッポラ作品、はたまた最新のVFXを使った作品など一通り観てきたのかな」と
相手が勝手に思ってくれたりします。

自分が大好きなものを誰かに伝える時に、ちょっとした見栄やカッコつけから
ある種下げたような表現をするのは悲しい事だなと気付きました。
架空の経験を経た様な含みを持たせた「一周回って」は卒業したいと思います。
ベタで何が悪い?と。

ベタと思われることを恐れる人は、私を含め沢山いるのではないかと思います。
そんな方に、志村けんさんが、笑いで最もこだわっていたことをご紹介します。

          笑いは“ベタ”こそすべて

みんなベタってバカにするんだけれど、
ベタをタイミングと間をよくやったら、ちゃんといいものになる
マンネリって言われるのが 全然怖くもなんともない
だってマンネリまでいくのが大変でしょ?
むしろマンネリだって言って欲しいくらいですからね

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられた際のものです。
実は本編ではなく、素の志村けんさん(キャラクターではなく)の ものまねをされる
レッツゴーよしまささんのネタで知ったのですが(笑)

ビジネスの上で改善なくダラダラと続けるマンネリは宜しくないですが、
王道・原点の考え方という意味合いでのマンネリ、コツコツ継続するという意味合いでのマンネリは、
一周回って(?)大事だなと思います。
いえいえ、ストレートに正面切って大事だなと思います。


編集後記


口紅の話題に戻りますが、マスク生活の中でリップアイテムの需要が低下する中、
入手困難になるほど人気になった「リップモンスター」という商品を
ご存じの方は多いと思います。色持ちが良くマスクをしても落ちにくいという点が
セールスポイントの商品です。「マスクを外した一瞬でも可愛くありたい」
というニーズがもちろん多いと思われますが、マスクで隠れていても、
塗った瞬間顔色が良くなるので、自分自身気分があがる、
気合が入ってきちんとモードにシフトできるといったニーズにも応えたのだと思われます。
まっ、私はサボっていたのですが…。
やはり、メイクの基本の基、口紅はワクワクアイテムのようです。
春の新色発売時にテレビから流れていた往年のCMソングも聴くと気分があがります。
プレイリストを作ってみようか。う、ふ、ふ、ふ、
皆さんも、マスクから解放された後の春の楽しみを何か見つけてみてはいかがでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに!

稲村 祥子