シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2023.4.5号 VOL.180
自戒の言葉

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

新年度が始まり、皆様お忙しく過ごされていることと思います。
温かい日差しと、青空と、桜。
この組み合わせ最強!と毎年思いますが、今年はコロナも影響して特に実感します。
花粉も山場を越えたので、マスクの箱買いから脱却でき、気分爽快です。

『 真価と進化 2023.4.5号』、最後までお付き合いください。



自戒の言葉


「日常の五心」をご存じでしょうか。
どこかで一度は見たり聞いたりされたことがあるのではないかと思います。
実は作者が不明で、仏教のある宗派が起源であるという説が有力なようです。

日常の五心:
一.「はい」という素直な心
一.「すみません」という反省の心
一.「私がします」という奉仕の心
一.「おかげさま」という謙虚な心
一.「ありがとう」という感謝の心

あたりまえの言葉すぎて、一見素通りしてしまいそうになりますが、
ふと立ち止まって、改めてとらえなおしてみると、
「無意識」に体現すること、そして「続ける」ことは、とても難しいのではないかと思います。

自分が何もできなくて、とにかく前に進むために、目の前のことにがむしゃらだった頃、
先輩から声をかけられたらうれしくて、元気に「はい!」と答えていたら、
「お前、返事だけはいいな」と褒められて嬉しかったり。
やりたいことがわからない、できることもない、というもがきの中で、
周囲の期待には応えられるようにならなければと「やります!」と手をあげたり。
できない自分で失敗ばかりで毎日「すみません」と方々に謝ったり。
そして自分一人では何もできず、手を差し伸べてくれる皆様に心から感謝する日々。

新人の頃は自分の軸も見いだせず、五里霧中状態なのでしんどかったですが、
比較的無意識に体現していたように思います。
(解釈が甘いという点はご容赦くださいませ。笑)

様々な経験を得て、自分ができることやりたいことに、少しずつ道筋がみえてくると、
それに反比例するように、失ってしまったものがあるのではないか、
と、ふと気づかされる思いがします。

・他の人の意見を、「いや、それは・・」と返してしまってないか?
・「すみません」という言葉を社交辞令的に使ってしまっていないか?
・「それは自分の役割じゃない」と思ってしまってないか?
・いつも支えてくれている人に対して、それを当たり前のことと思ってしまっていないか?
・心のこもった「ありがとう」を伝えられているか?

自分が期待することとは異なる言葉や反応、行動があったとしても、
相手を責めるのではなく、まずは自らが受け止める心を持つこと。
その心をもったうえで言葉を発したり行動するほうが、
きっと相手にも伝えたいことがちゃんと伝わるのではないかと思います。

無意識レベルで体現し続けるには「心から発せているか」ということが必要ですが、
その域に到達するには心の修業が必要だと思います。笑
まずは言霊効果を信じて、意識して言葉にすることを習慣化をするのがいいのかもしれません。
あ、いま我心がでたな、と思ったら自戒する。そしてなぜなのかを自問する。
ぜひともに鍛錬しましょう。

編集後記


仕事でも、プライベートでも、人の悩みは尽きないですよね。
生きている限り永遠になくならないテーマなのだと思います。
自分自身を振り返ってみると、年齢を重ねる中で、
人に対する悩み方が変わってきているなと感じました。
昔は「日常の五心」なんて心に響いてなかったのに・・・というのがその証拠。
哲学の授業は全く理解できない人でしたが、ようやく必要性が分かってきました。
達観の域に到達する日はくるのか分かりませんが、日々精進します。
ともに精進してまいりましょう。

それでは、次回もお楽しみに!

分部 理恵