シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.5.10号 VOL.184
隠れたヒーローから思うこと

こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。

半年間ほど育児休業をいただいき、先日復職いたしました。
久しぶりのメールマガジン執筆に少々緊張しております!
連休が明けて3日目。アクセル全開になってきましたか?

それでは、『 真価と進化 2023.5.10号』、最後までお付き合いください。



隠れたヒーローから思うこと


西野亮廣氏が脚本・監督となり完全分業制で制作し、
大ヒットとなった絵本『えんとつ町のプペル』。
2020年12月に映画化され、さらに話題となっていましたが、
ご覧になったことはありますか?

私は、話題になっているのは認識していたものの、特段鑑賞する機会がこれまでなく、
今回、大阪での同名舞台に出演されていた俳優さんとの出会いをきっかけに、
Amazonプライムで鑑賞してみました。

ご覧になっていない方、あらすじは、検索すると沢山出てきますし、
絵本「えんとつ町のプペル」は映画公式サイトにて、日本語版と英語版が
全ページ公開されています。気になる方はご覧になってみてください。

さて、映画をみて…結論、大号泣でした。

有名なルビッチの名言

「あの煙の向こう側を誰か見たのかよっ! 誰も見てないだろっ!?
だったら、まだ分かんないじゃないかっ!」

にも、ぐっときましたが、私の一番の号泣シーンは、
ルビッチの元友達で、ガキ大将のアントニオの終盤の言葉

「星が見つかったら、あの日、諦めた自分がバカみたいじゃないかっ!」

そう、ルビッチが星を見つけてしまったら、
周囲に話すことができなかった勇気のない自分の弱さと向き合うことになってしまう。

ああ、なんて痛々しく、そして、ぐさりと自分の胸を刺してくることでしょう。
皆さんにもありませんか?

「自分のときはね、大変だったんだよ」
「苦労は買ってでもしなさい」
「そんなチャレンジはリスクが高いよ」

上記のような言葉を発するとき、自分のなかに、アントニオがいたことが。

アドバイスとみえて、実は自分ができていなかったことを肯定したり、
傷つくことから自分自身を守っていたり、
そのために相手にブレーキをかけさせてしまっていたりしたことが。

そのことに、なんとなく気が付いていながら
気が付かないふりをしていることが。

振り返ってみてください。

愛情から発していると自分自身でも信じていた言葉が、
実は保身で発言していたことはないでしょうか。

もし、私と同じように、胸がチクチクする方がいたら、
時々自分に問いかけてみましょう。
「自分はアントニオになっていないか?」と。

そんな自分を否定せず、受け入れて、自分の弱さに向き合うことができたとき、
アントニオがそうしたように、星を信じたルビッチを励まし、
心から応援することができ、真の仲間になることができるのだろうと思います。

もし、以前、映画を観たことがある方も、
よければアントニオにも注目して改めて観てみてください。

又聞きではありますが、西野さん自身も
「あれはアントニオの物語だ」
と、言っていたとかいないとか。
観られた方は、今更感がありますが(笑)、ぜひプペル談義しましょう!


編集後記


今回、出産を経て感じたことのひとつに、
少子化といえども、いかに日常に、妊婦さんや子ども連れが多いかということ。

マタニティーマークをつけている方が自然と目につくようになりました。

逆に、これまで、いかに自分が見たいものだけを見ていたのか、
ということを肌で感じました。

意識するのは難しいことですが、
「目に見えていることが全てではない」ことを
肝に銘じたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

山内 綾子