メールマガジン
『 真価と進化 』

Mail Magazine

← 一覧にもどる
2013.03.06号
採用の定義

こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。

本日は映画にもなった有名なメジャー・リーグのお話から、
「採用の定義」について考えてみたいと思います。

それでは『 真価と進化 』2013.03.06号を、ぜひ最後までお楽しみ下さい。


採用の定義


突然ですが、セイバー・メトリクスをご存知でしょうか。

この言葉を作ったビル・ジェイムズによる定義では
「野球についての客観的な知識の研究」とされています。

「マネー・ボール」という2011年にブラッド・ピット主演で映画化
されたお話といえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

概要としては、メジャー・リーグの貧乏球団が、少ない資金力でも
勝利を得るために、セイバー・メトリクスという独特な選手評価手
法を用いて、プレーオフ常連のチームになる過程を描いたものです。

社員の評価手法研究として、この考え方を応用できないかと、弊社
でも観察研究を進めたところ、高い業務効率を実現している社員に
見られる特徴は実にシンプルなもので、あらかじめスケジュールを
決めておくことでした。

採用はイレギュラーな対応がとかく多い仕事だと思いますが、その
中でいかに早く決断を下すことができるかということは、事前にそ
れらの状況を想定し、ある程度対処しておくか、プランを用意して
おくことで「迷う時間」を減らすことにあります。

予約率や、出席率、合格率によって、追加で施策や説明会開催をし
なければならないということがよくありますが、それらも前もって
余裕のあるスケジュールを組んでおき、ある時点でどうするべきか
判断をすれば、あわててスケジュールを立て直さなくても大丈夫な
のです。

「言うは易く、行うは難し」であり、また「そうは言っても臨機応
変な対応が求められる」という声も聞こえてきそうなのですが、冒
頭のセイバー・メトリクスでは、こんな事例が紹介されています。

野球を「27個のアウトを取られるまでは終わらない競技」と定義し、
野球を知っているものならば「常識」であるはずのバントの効力を
否定した。なぜならバントはアウトを自ら進呈する(得点確率を下
げる)行為だからである。

この例にならって、採用を定義すると、「事前に決めた数の内定承
諾を、自社の合格基準に達した人物から得る業務」となります。

「あいつは優秀だ」と特定人物に力を入れすぎたり、不合格者への
過度な配慮(対策)をしていたり、先生とのお付き合いで行う学内
説明会は最たるものかもしれません。どれもこの定義から外れます。

どうか今一度、採用スケジュールをご確認くださいませ。

編集後記

当初、セイバー・メトリクスは誰からも見向きもされない理論でした。
映画「マネー・ボール」をご覧になると、とてもよくわかります。

それが今や、レッドソックスや他の球団でも考え方が共有されて、
戦略の重要な決定方針になっているそうです。

皮肉なもので、この考え方が球界全体に浸透してきた近年では、
バントが多用されるようになっているそうです。

環境に応じて、戦略どころか、定義まで見直さなければいけない...

そんなスピード感のある現代で、専門家の意見などいかほどかと、
身につまされました。

(福森 一世)