2013.07.24号
目に見えない井戸
こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
都心ではまだ蝉の声を耳にしていませんが、先日丹沢に遊びに行った際、
東京では聴くことのない蝉の声がたくさん鳴り響いておりました。
これから本格的な猛暑がやってきますが、熱中症・冷房による体調不良に
ご注意ください。
さて、本日はキリスト教の聖書に次ぐベストセラーといわれている
とある物語で読んだ言葉を2つ、ご紹介いたします。
目に見えない井戸
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。
砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ……
サン=テグジュペリ作「星の王子様」で王子様が主人公に語りかけた言葉です。
とても純粋でロマンにあふれた言葉ですね。
これらの言葉は作中の別々の場面で登場しますが、並べてみてみるとこのような
解釈が生まれます。
目に見えているのは砂漠がそこにあり、それが美しいということ、
そして目に見えないものは、美しさの源泉である井戸。
まさか砂漠に井戸があるなんて、誰が思いつくでしょう。
しかし王子様はそのことを知っていました。
そしてこの「井戸」こそが「かんじんなこと」なのではないでしょうか。
私は、新卒で入社して3年目なのですがパンフレットやHP、映像といった
ツール制作のご依頼をいただく機会に恵まれました。
子供のころから音楽を学んだり、最近では生け花を習ったりと芸術や
表現には割と興味がありますので制作の案件は新人の頃から得意分野
として取り組んでいます。
最近いただいた制作の案件では業界での地位ではほぼ肩を並べている
ライバルA社とお客様の差別化・違いをどう訴求するか、悩んでいます。
業績、歴史、独自の技術、などお客様の特長や魅力はいろいろなところに
ありますが、それらはあくまで「目に見えている」ものです。
実際に学生たちは人や社風、社会貢献性といった定性的な実感や情報を
判断の材料にしています。
それらの実感・情報こそがお客様の「目に見えない井戸」であり学生が、
お客様と出会った最初の段階から、「特別な会社」と思っていただくためには
じっくり時間をかけ、何となく感じるにとどまるところを何とか解き明かし、
言葉やビジュアルに落とし込みたいと毎日頭をひねっています。
高い業績を上げる
長い歴史を誇る
独自の技術を開発し続ける
貴社の魅力に隠された「井戸」は、どこにありますか。
また、それはどのようなものですか。
採用活動の準備が本格化する前に、一度探してみてはいかがでしょうか。
編集後記
星の王子様を初めて読んだのは、中学3年生の頃でした。
この作品は子供向けのファンタジーと思われがちですが、前書きには作者の
友人(もちろん、大人です)にささげる旨が書かれています。
中学生のころはその意図するところが分からず、ただ、ふしぎでかわいい
物語という認識でお気に入りだったのですが、最近読み返してみて、
何となく前とは違う意味を読み取ることが出来たような気がします。
身のまわりにはせわしなさや自己や他者の利害が渦巻いていて
ともすると飲み込まれてしまいそうになりますが、仕事でも私生活でも、
「かんじんなもの」を見ることを忘れずにいなければ、と強く感じています。
それでは、次回のメルマガもお楽しみに!
(若葉 由季乃)