2013.09.25号
「意識の高い」学生は何を考えているのか?
こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
先日、とある私立大学のグローバル人材教育プログラムに参加してきました。
学生と人事が一緒にグループワークを行うという、少し変わった内容で、
その中でおもしろい話が出てきたのでご紹介したいと思います。
それでは、『 真価と進化 』2013.9.25号、最後までお付き合いください。
「意識の高い」学生は何を考えているのか?
先日、とある私立大学のプログラムに参加してきました。
■参加したプログラムの概要
「これまでにない就職活動/採用活動を考える」というテーマで、学生と人事
が同じテーブルを囲み、ワールドカフェ形式のグループワークを行いました。
グローバルに活躍するために「権限やカリスマ性の要らないリーダーシップ」
を涵養する目的を持っているプログラムということで、いわゆる「意識の高い」
学生ばかりが参加していました。
さらに事前の3ヵ月。学生たちは国内外の就職活動/採用活動を調査していた
ので、当日はどの学生からも積極的に意見が出ていました。
■参加した感想
最初に就職活動/採用活動の問題点で議論は始まり、学生らの意見を聴いてい
ると、「就職することに対して、学生自身があまりよく考えられていないと思
う」が大半で、いわゆる意識の低さを問題視していました。
※参加している学生たちは、1,2回生ばかりです。
調査対象となった先輩たちが不甲斐なかったのかもしれませんが、どうやら今
の就職活動生の意識は低いようです。私の肌感覚にも合っていたので、否定は
しませんでしたが、胸に手を当ててみると、当時の私の意識も決して高くはな
かったように思います。
では、違いはなんなのか?それは、世の中が示す興味の度合いではないか?と
思います。学生は周囲の意見に迷わされずにのびのびと自分の就職活動に取り
組んでほしいと思います。
また採用活動については、公開されている情報が少ないようです。確かに企業
の採用活動を詳しく明らかにすることは少ないように思います。そのせいで、
学生たちは何か特別(呪術的)なことが行われているのではないかと萎縮して
いるように見えました。
リアリスティック・ジョブ・プレビューなども導入が進んでいるようですが、
業務内容を明らかにするだけでなく、採用活動自体をオープンにしていくこと
で、学生にばかり文句を言う姿勢を改める必要を感じました。
議論はその後も進み、10年後のあるべき姿という話題になりました。「面接
を一切せずに呑み会や、イベントでの会話で採否を決定する」や、「インター
ンに参加した学生のみ採用する」というようなドラスティックな意見もありま
した。やはり意識の高い学生であっても、『楽したい』という思いがあるよう
で、他の意見も結局のところ『楽しみたい』など『楽』がテーマでした。
そんな中、『これだ!』というインパクトを感じたのが「学生主体でCSRを
実施し、企業理念・価値観の理解を深める」という意見です。
採用を仲間集めとしてとらえると、私は企業理念・価値観をいかに伝えるか?
というところに行き着くように思っています。理解を深めるためにWEBや、
パンフレット、インターン、リクルーター、企業説明会、選考…様々な方法が
手段として使われていますが、CSRをアピールポイントではなく、伝える手
段として使う事例は見かけたことがありません。
・インターンでは会社の内部を見せることや管理が懸念として挙げられます。
・同じくCSRは担い手となる人不足が問題視されています。
この2つを同時に解決する方法として、さらには採用活動の新たな付加価値と
して、この手法は今後の流行になるように思います。
編集後記
CSRを本文のキーワードとしていましたが、実は私の個人的な趣味として、
「キャリア教育」に関するプロボノ活動を細々と行っております。
キャリア教育の目的は文部科学省のWEBサイトを見ると、「社会的・職業的
に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現す
るための力を涵養すること」と言えるかと思います。
「自分らしい生き方」や、「社会の中での自分の役割」など、大人でも十分に
持ち合わせている人は少ない特殊な力を、子供に求めるのは酷だなと思います。
教育を行う大人の側も、もっとシンプルに「キャリア教育という場を使って、
多くの大人と子供が出会い、会話すること」とすれば良いように思います。
就職活動/採用活動でも同じことが言えると思っています。
明確な答えがないことは誰もが知っているけれど、せめてなんとか形にはでき
ないものだろうかともがく活動という認識が広まれば、意識の低い学生という
社会問題はなくなるように思います。
(福森 一世)