2013.10.09号
「いまどきの若者」という偏見
こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
今年も早いもので残り3か月となりました。
内定式も終わり、16卒を見据えつつ、
15卒の施策を具体的に詰められている企業様が多いことと存じます。
今回は、お客様の内定者研修に同行した際のエピソードをご紹介いたします。
所謂「いまどきの若者」と相対している皆様に共感していただけるか否か…。
ご訪問の際などに、ぜひご意見をお聞かせください。
それでは『 真価と進化 』2013.10.9号を是非、最後までお楽しみ下さい。
「いまどきの若者」という偏見
先日、お客様の内定者研修に同行させていただきました。
弊社のパートナーと共にご提供しているプログラムで、今年で4年目になります。
内容は主に、自分たちで決めた距離を完歩するウォークラリーで、
体力的に苛酷な状況下で、「徹底した競争」をコンセプトに構成されています。
「ゆとり世代」「悟り世代」と言われる「いまどきの若者」である彼らが、
「競争」しなければならない状況下に置かれたとき、どんな行動をとるのか。
私自身も初めての同行で、期待と不安が入り混じった状態で臨みました。
プログラムは、単純な体力勝負ではなく、その他のミッションも用意されており、
チーム全員で、いかに勝ちにこだわって作戦を立て行動できるかに
主眼を置いたものになっています。
具体的な記載は控えますが、私が見ていて驚いたのは次の点でした。
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●負けたのにへらへらしていて、失敗しても悔しがらない。
●リスクをとらず、ほぼ確実に達成が見込める安全な選択肢をとる。
●チームの議論において、反対意見がぶつかることがない。
●他のチームがどういう作戦をとっているのかまったく気にかけない。
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体育会の部活で主将を務めている学生や、
個人競技で全国大会に出場するような学生もいるメンバーです。
就職活動においても、超難関企業に複数内定をもらうような学生たちです。
歩きながら、元気に明るく「勝つぞー。俺らは勝てる勝てる!」と
根拠のない自信を振りかざし、ハイキング気分な彼らを見て、
私は正直なところ、その状況を茶番に感じ、危機感を覚えました。
ただ、彼らを観察しているうちに、非常に周りの様子を気にかけ、
ぶつかることを恐れ、人を傷つけないように接しようとする
とても優しい価値観を持っていることにも気が付きました。
また、ラウンドを重ねる中で、こちらからの働きかけを素直に受け入れ、
限界を越えようとする彼らのまっすぐな頑張りも見ることができました。
脱落せざるを得なかったときの、悔しいという気持ちから自然と流れる涙、
どうせこのメンバーじゃ無理だろうとどこかで斜に構えて臨んだ周回を、
全員で達成したときの達成感とメンバーへの感謝。
その瞬間に立ち会った時、私は、私自身が彼らに対して、
どこかで「いまどきの若者だし…」という諦めの念、偏見を持って
研修に臨んでいたことに気が付きました。
自分を棚上げにして彼らを評価していた自分が恥ずかしくなりました。
彼らに必要なのは、本気で物事に取り組んだ時の「成功体験」であり、
一人でできないことも、同じゴールを目指すメンバーが
個々の力を最大限に発揮し一丸となった時の
「チーム力」の実感なのかもしれません。
人の価値観はすぐには変わりません。
今回の研修は、彼らが社会で企業人として戦うための、気づきのひとかけらです。
「採用担当者」は彼らにとって、貴社を体現している一番近い存在です。
ぜひ内定式を無事に迎えた彼らと、今一度向き合い、
入社までのマインドを形成する機会をお持ちいただければと思います。
編集後記
研修に参加しながら、私が内定者の時のことを思い出しました。
夏頃、当時弊社が主催していたインターンシップフォーラムの
現場誘導スタッフとして運営側に携わっていたのですが、
先輩社員から意識の低さや振る舞いの緩さを指摘されました。
その夜、同期で反省会をしていると、ある1人の女の子から
「自分のライバルになる内定者がどんな人たちかとっても楽しみにしていたのに、
今日の様子を見て、がっかりした」と言われたのを覚えています。
同期や同僚は、楽しい事だけをシェアする友人ではなく、
切磋琢磨できる仲間であり、まっすぐぶつかってくれる同期でよかったと、
叱られつつも、しみじみ感じたのを覚えています。
それでは、次回のメルマガもお楽しみに!
(山内 綾子)