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『 真価と進化 』

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2013.11.13号
ラベルを使ったコミュニケーション

こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。

もう、2013年も終わりが近づいており、採用を担当していらっしゃる方は
12月の採用開始に向けて忙しくなっている頃かと思います。

最近、落語を生で見た際にプロの技から気付いた
コミュニケーションにおけるポイントについてお話したいと思います。

この時期はお忙しいと思いますが、面接に活かせる点もありますので、
『 真価と進化 』2013.11.13号、すこしだけお付き合いください。


ラベルを使ったコミュニケーション


先日、新宿にある末廣亭という寄席に行き、落語を見てきました。

私は以前から落語に興味があり、一つ疑問を抱いておりました。
同じ演目で面白さに差が出るのはどこが違うからなのか、という事です。

実際に生で聞いていて気付いたのは、笑いを取っている落語家ほど
枕の時点で客の心をつかんでいる、という点です。
※「枕」とは本題に入る前に色々な話題を振る、いわばプロローグにあたるものです。

面白い落語家は、枕を振る際に、「自分がどんな形で笑わせる人か」
をしっかりとお客さんに分からせてくれます。それを聞いた観客は
「この落語家は○○な話をする人だ」とラベルを貼って聞くことが出来ます。
そうする事により、笑いどころを分からせ、聞き手が笑いやすい
環境を作っているのです。

心理学の考えで「ラべリング」というものが有ります。ラべリングとは、
「ある人にラベルが与えられると、その人物はラベルが暗示する特性を全て持ち、
それ以上の何者でもないとみなす傾向が本人と周囲の両者に表れる。」
というものです。
落語家の話の良し悪しはラべリングの影響も受けているのではないでしょうか。

枕の時点で、お客さんにラベルを貼ってもらえなかった落語家はその後に、
うまく本題を話しても、お客さんを引き込むことはできないケースが多いです。
一度、間違えて貼られたラベルにより、期待したコミュニケーションが
取れなくなったのではないでしょうか。

「笑わせるつもりでふざけた事を言ってみたが、周りに伝わらなかった。」
「上司に提言をしたが、自分の言うことを聞き入れてもらえなかった」
というように、日常生活の中でも同様の事が起こりうるかと思います。
ましてや、初対面同士が相手の本質に触れる話をする面接では
より一層、ラベルに頼ったコミュニケーションをするのではないでしょうか。

学生にもっと自社を理解してもらい、辞退を防ぎたいのであれば、
内定後のフォローも重要ですが、選考初期の自分達のラベルの貼られ方にも
気を配り、選考フローを組んでいく必要があると思います。

たとえば、学生に一度「この会社は安定志向だ」と思われてしまっては、
その後のフォローで「チャレンジ性」をアピールしても学生には届きません。

改めて、自社のラベルの再定義とラベルを貼られる採用担当の育成に
力を入れてみてはいかがでしょうか?

編集後記

そもそも、私が「ラべリング」を痛感したのは学生時代に友人と
漫才をしたときです。入念にネタ合わせを行い、見知らぬ人の前で
漫才をしましたが、2分間で2回しか笑いを取ることが出来ませんでした。

テレビで見たこともない二人が急に出てきて漫才をしても、観客は
「面白いコンビ」というラベルを貼れなかったのだと思います。
今思えば、ツカミの部分でもっと観客に自分達を理解してもらう話を
すればよかったのでは・・・と思います。

このように考えると、日々お伺いしているお客様には
どのようなラベルを貼っていただいているのか気になります。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それでは、次回のメルマガもお楽しみに!

(中村 岳人)