2014.03.26号
なぜ人と組織は変われないのか?
こんにちは。
株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
弊社でも、高品質なサービスを継続的にご提供すべく、
コア人材の獲得を目的として、新卒採用を一生懸命行っております。
なかなか本質を掴むことができない面接で学生と話ながら、
ふと、以前読んだことのある「なぜ、人と組織は変われないのか?」
という本を思い出しました。
そこで、本日はその骨格となる理論をお伝えさせていただきます。
とてもシンプルな理論なので、
・面接で相手の本質を見極めることに苦労している方
・チームや組織を動かし、変化を生み出したい方
などには、とてもご参考にしていただけると思います。
それでは、『 真価と進化 』2014.3.26号、最後までお付き合いください。
なぜ人と組織は変われないのか?
最近の研究によると、食生活を改めたり、もっと運動したり、
喫煙をやめたりしなければ心臓病で死にますよと専門医から警告されたとき、
実際にそのように自分を変えることができる人は、
7人に1人にすぎないといいます。
これらの人が自己を変える重要性を理解していないわけではありません。
それでも、変えることが難しいのはなぜか?
著書では、4つのステップに分かれる「免疫マップ」と呼ばれるツールを用いて、
その原因を突き止め、変革を促すことを紹介しています。
[第一枠 改善目標]
自身が改善したいと思っている目標。
(例)もっと聞き上手になりたい(特に目の前の人に意識を集中させる。
身を入れて話を聞く。もっと辛抱強くなる。
[第二枠 阻害行動]
第一枠の改善目標の達成を妨げる、行動もしくはとっていない行動。
(例)・会話の途中で上の空になってしまう。
・すぐにスマートフォンをいじりはじめる。
・他の人の話を聞きながら、頭の中でスケジュール確認を始めてしまう。
[第三枠 裏の目標(→不安ボックス)]
変革を阻む免疫機能。自分の中の別の部分が望んでいる結果。
(例)・間抜けに見られたくない(→間抜けに見えるのが怖い)。
・無力感にさいなまれたくない(→無力感にさいなまれるのが怖い)。
・大きな失敗を犯したくない(→大きな失敗を犯すのが怖い)。
[第四枠 強力な固定観念]
免疫システムの土台にある自己と世界に関する思い込み。
(例)・相手が私の言葉に同意する可能性は乏しい。そして間抜けだと思う
ケースが積み重なれば、しまいには私の話に耳を貸さなくなるだろう。
・相手が私に難題を報告するのは、私にそれを解決することを
期待しているからだ。
・大きな失敗を犯すと、二度と立ち直れない。
多くの人が取り組んでいる自己変革のやり方は、第二枠レベルのテクニック
であることが多く、根本の問題にアプローチできていないといいます。
著書では、第四枠の深さまで認識をすることに集中し、
古い行動パターンに引き戻されるリスクがどこに潜んでいるかを知り、
その落とし穴に滑り落ちることを避けるためにはどうすればいいか
を見出す根気強いアプローチを勧めています。
さらに、組織の変革を促す場合にもこの「免疫マップ」を用いて、
個人のマップを作成し、お互いのマップを共有し合い、
組織としての免疫マップを作成し、具体的な検証をしていくこだと言っています。
(具体的なケースの効果については、ぜひ同書をお読みください。)
さて、面接やチームマネジメントの際に、
第四枠の「強力な固定観念」までたどり着く会話はどこまで
できているでしょうか?
「強力な固定観念」こそが相手の本質に近いものだと思いますが、
その固定観念の変革の歴史をたどることによって、
その「変化の仕方」こそが、相手の本質・能力なのかもしれません。
編集後記
斯く言う私も、タバコをやめられない人間であります。
そこで、自分なりに、免疫マップを書いてみました。
[第一枠 改善目標]
タバコをやめる。
[第二枠 阻害行動]
・同僚がタバコを吸うために席を立つと、ついつい自分も席を立ってしまう。
・何かの本番前と後に、儀式的に吸ってしまう。
[第三枠 裏の目標(→不安ボックス)]
・人とコミュニケーションをとるきっかけを作りたい。
(→忙しそうな人に声をかけて不機嫌な反応をされるのが怖い。)
・本番で落ち着いた態度が取れるようリラックスしたい。
(→緊張して冷静な態度がとれずに失敗するのが怖い。)
[第四枠 強力な固定観念]
・人は忙しい時に話しかけられるのは、必ず迷惑だと感じるものだ。
・冷静な態度でない自分は、相手に不安感を与えてしまうものだ。
同書には、こんなことが書かれています。
○改善目標作成のポイント
・その目標が自分にとって重要なものであること
・その目標がまわりの誰かにとって重要なものであること
・その目標を達成するために、主として自分自身の努力が必要だと認識できていること
・・・どうやら、スタートの目標設定がまだまだ甘いようです。
持久戦で、じっくり練ってみたいと思います。
みなさんも、ぜひ一度お試しください。
(田中 裕也)