メールマガジン
『 真価と進化 』

Mail Magazine

← 一覧にもどる
2014.05.14号
「最近の若者」論

こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は実家に帰り、久々に一家団欒の時間を過ごしておりました。
そんな中、母親と話をする中で出てきた一言がやけに気になったので、
自分なりに少し調べてみました。

話のネタにしていただければと思いますので、
『 真価と進化 』2014.5.14号 に少しだけ御付き合いください。


「最近の若者」論


私の実家は、規模はそこまで大きくありませんが自動車ディーラーを営んでおります。
従業員数は、数えるほどですが父は3代目社長で、母はその手伝いをしており、
ゆくゆくは兄が家業を継ぐ事になっております。

帰省した際には、母は、家業の状況についていろいろな話をしてくれます。
普段は仕事の話をしたがらない父と兄の仕事ぶりを聞ける貴重な機会なので、
私もついつい身を乗り出して話を聞いています。

GWに帰省した時には、新しく入ってきた社員に関しての話でした。

「最近入った○○君がいまいち仕事に意欲的でない。」
「××君は仕事を一緒にしていても本心が見えない。」
などなど・・・「最近の若者は」と言う話をしていました。

この手の話は、採用に関わっていると、非常に良く耳にする話で、
私も、無意識のうちに「最近の若者は」という言葉で、
若者(ひいては学生)を揶揄してしまいます。(私も若者に分類される年齢ですが・・・)

しかし、母が言う「最近の若者は・・・」とは少し違和感が覚えました。
母のそれは私も含む世代「20歳から25歳位」を指している訳です。

まさか自分の近しい人間から言われるとタダでは置けず、
次々疑問が浮かんできたので、「最近の若者」に関して調べてみました。

「最近の若者」って言葉は、いつから使われるようになったのか?
年長者が押し付けたいイメージとの差分に対して嘆いているだけではないのか?

「最近の若者」という言葉は、4000年も前からは揶揄の対象となっており、
内容の違いはあれど、常に時代を象徴し問題視されてきたようです。

この事は、民俗学者である柳田国男が既に著書で述べておりました。
「木綿以前の事」(昔風と当世風の一節)に下記のようなことが記されています。
※参考文献は既に著作権が消滅しており、青空文庫で閲覧が可能です。

--------------------------------------
先年日本に来られた英国のセイス老教授から自分は聴いた。かつて埃及エジプトの
古跡発掘において、中期王朝の一書役の手録が出てきた。今からざっと四千年前とか
のものである。その一節を訳してみると、こんな意味のことが書いてあった。曰く
この頃の若い者は才智にまかせて、軽佻の風を悦び、古人の質実剛健なる流儀を、
ないがしろにするのは歎かわしいことだ云々と、是と全然同じ事を
四千年後の先輩もまだ言っているのである。
--------------------------------------

つまり、昔から「最近の若者」と言う言葉は若者を揶揄する為の、
ある種の慣用句として四千年前から使われていたようです。

こうなると、「最近の」と言う点は全く持って意味を持ちませんが、
いつの時代も年長者から見た「若者」は問題が目につく存在だったことは確かです。

そのうち、「最近の若者は」と言って若者批判をしてしまうと、
「最近の大人は」なんて言い返されるかもしれません。

いつの時代も若者は問題が有る存在として考え、
そこも含めて育成してあげる寛容さが必要なのかもしれませんね。

私も、学生さんと面談をする際には「最近の学生は・・・」と思わないように心掛けたいと思います!

編集後記

私は帰省の際には、実家へ東京土産、会社には滋賀土産(実家が滋賀の為)
を持参するようにしております。

今年は3年目で、帰省もかれこれ5回程度してきたのですが、
滋賀の土産はそろそろネタ切れになってきました・・・

それに比べて、東京の土産は帰省の度に新しいものが増え、
毎回選ぶのにかなり手間取ってしまいます。
中には、東京とまったく関係の無いものもありますが・・・

そう考えると、お土産は「その土地の名産品」という意味だけではなく、
「知り合いの為に買って帰るもの」という意味合いも強く、
帰省する人の心理を反映して、東京の土産市場は成長してきたのでしょう。

改めて「消費者の購入動機」を意識することの重要性を考えさせられました。

そして、次回帰省の際に買って帰るお土産も考えなければいけません。
もしみなさんのおススメの東京土産があれば、是非教えてください!

それでは、次回のメルマガもお楽しみに!

(中村 岳人)