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『 真価と進化 』

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2015.12.02号
 「一億総活躍社会」を改めて読んでみよう

こんにちは。
株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。


平成27年10月15日、一億総活躍推進室が設置され、
「一億総活躍社会」という大きな目標が掲げられました。

私は、「国家総動員法」の響きに似ていて、非常におどろおどろしいものを
感じました。もちろん、中身はそんなことはありませんでしたが。

日本国民が総力を発揮していかなければ、明るい未来をつくることは不可能
なことは目に見えていますので、とても豊かで、とても辛い国に
生まれたものだと複雑な気持ちになります。

まだその全貌が見えていない「一億総活躍社会」ですが、
日本の今後を表した内容だと思いますので、
今回は、ぜひみなさんとじっくり読み取って理解したいと思います。


それでは、『 真価と進化 』2015.12.02号、最後までお付き合いください。


 「一億総活躍社会」を改めて読んでみよう


では、「一億総活躍社会」の内容をじっくりご覧になったことのない方のために、
首相官邸ホームページより、その趣旨を以下に示してみたいと思います。

●推進室設置の趣旨
我が国の構造的な問題である少子高齢化に真正面から挑み、
「強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の
「新・三本の矢」の実現を目的とする「一億総活躍社会」

●新・三本の矢
「新・第一の矢」希望を生み出す強い経済(GDP500兆円→600兆円)
・賃上げによる労働分配率の向上
・生産性革命による設備投資の拡大と生産性の向上
・働き方改革による労働参加率の向上、イノベーションによる生産性の向上


これを原資として…

「新・第二の矢」夢をつむぐ子育て支援(希望出生率1.8)
・若者の安定雇用・待遇改善
・仕事と子育てを両立できる環境
・保育サービスなど結婚から妊娠・出産、子育てまで切れ目ない支援


「新・第三の矢」安心につながる社会保障(介護離職ゼロ)
・介護サービスの確保
・家族が介護と両立できる環境、家族への相談・支援体制
・健康寿命の延伸


これらの「包摂と多様性による持続的成長と分配の好循環を長く継続し、
50年後に人口一億人を維持する。

●対策の詳細
こちらにより詳細の対策が書かれた本文のリンクを貼りますので、
「具体的に何をするの?」と思われた方はぜひご覧ください。

http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2015/ichiokusoukatsuyaku/kinkyujisshitaisaku.pdf


改めてじっくり読まれてみて、どう感じられたでしょうか?

私は恐ろしいものを感じました。世界第三位の経済大国の国家戦略が、
子育てと介護、その原資を老若男女全員で稼がなければいけない、
という内容なわけですから、人口減少・少子高齢化が最重要課題であるか
思い知らされました。

お国のために子供を産めよ、最低時給を1,000円にせよ、老若男女働けよ、
という風に感じられなくもないですが、そうしないとお国がダメになって、
結果として私たち国民生活が困窮に陥る可能性があるということですから、
ポジティブに、自分に何ができるか、改めて考えてみるのもいかがでしょうか。

編集後記

先日、NHKの番組「オイコノミア」で、ITやロボットなどのテクノロジーの進化
と生産性向上によって、人間は幸福になるのか?というテーマを扱っていました。

アメリカのデータを見ると、2000年頃まではテクノロジーの進化と生産性向上は
比例関係にあったのだそうですが、2000年以降、テクノロジーの進化は
相変わらず上昇しているそうですが、生産性が伸びなくなってきているそうです。

2000年といえば、ITが本格的に普及してきた頃です。
ITによって、人間の仕事がコンピュータに奪われ、人間の付加価値が低下
してきているということでしょうか。

一億総活躍社会の実現のためには、1人あたりの時間あたり生産性向上が
求められるようになると思います。
強引に女性・シニアの社会進出やワークライフバランスの実現を行っても、
人間1人が時間あたりに生み出す付加価値が高まらなければ実現できない
ものと思います。そういった意味では、少し前に騒がれた「消える職業、なくなる仕事」
を参考に、より付加価値の高い仕事を私たちができるようにならなければ
いけないと、結局1人1人の努力と学習が大切なのだと感じさせられました。

来週のメルマガも、お楽しみに!

(田中 裕也)