2015.12.10号
仕事におけるプロ意識
こんにちは、株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
12月に入り、これから年末年始にかけて様々なイベントがありますが
皆様は何が楽しみでしょうか。
かく言う私は、両親含め、1月2日~3日にかけて実施される
東京箱根往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が大好きで
その間は朝からテレビはつけっぱなし、過去には箱根に一泊(2日~3日)して
沿道で応援したりと、そこそこ熱を入れて観戦しています。
今回はなぜそんなに箱根駅伝に魅力を感じるのか、
またそこから感じたことなどをご紹介したいと思います。
それでは、『 真価と進化 』2015.12.10号、最後までお楽しみください。
仕事におけるプロ意識
関東以外の方には馴染みが薄いかもしれませんので、
改めて箱根駅伝について簡単にご紹介しますと
・例年、1月2日と3日の2日間にわたって行われる大学駅伝の競技会で、
出場数は20校+出場校以外の学生による関東学生連合チーム
・コースは千代田区大手町の読売新聞東京本社ビル前から
鶴見~戸塚~平塚~小田原の各中継所を経て、
神奈川県箱根町の芦ノ湖までの往復約200km以上、
それを10名で分担して走る
といったスポーツです。
学生同士が追い付け追い越せで競っている姿も見ていて楽しいのですが
毎回、胸を打たれるシーンが2つあります。
それは
①学生が途中棄権してしまうケース
②あと数十秒でシード権(※1)を逃したり、
繰り上げスタート(※2)になってしまうケース
※1:翌年、予選会を経ずに大会出場する権利
※2:先頭走者から20分以上遅れたチームは、走者の到着を待たず
大会本部で用意された襷(たすき)で出発(=母校の襷を繋げない)
の2つです。
①については、10名で分担している以上、自分一人が棄権をしてしまうと
上記シード権はもちろん、大学としての正式記録が無くなってしまう為
それに対する執念たるや凄まじいものがあります。
棄権を促す為に止めようとする監督を必死で追い払おうとする選手、
走れなくても、歩いてでも、這ってでも中継地点へ向かおうとする選手、
なんとか中継地点までたどり着いた選手でも
到着した時点の意識(記憶)が無いという選手も多いようです。
そこまで選手を突き動かすものは何か。
それは、自分という「個人」を超えて「仲間」の為に、
という意識だと思っています。
自分が役割を果たせないことで、チームとしての記録が残せない。
たとえ身体は限界を向かえていても
「自分も含めてみんなの為に、本当に、本当に、なんとかしたい」という
必死な姿に、私たちは心を打たれるのではないでしょうか。
また、②についてはよく言われることですが、
「その差は30秒!ひとり3秒でした!」
ひとり一人があと3秒、もう一歩頑張っていたら、
結果は変わっていたかもしれません。
「自分があとほんのちょっと頑張っていたら、結果は違ったかもしれない」
走っている選手にはそれが身体でわかっているからこそ、
②が起きたときに、本当に泣き崩れてしまう選手も多いのだと思います。
翻って、いま自分の仕事を見回してみると、
・自分が仕事をできるのは、自分の前後に仕事をしている人がいるからであり、
その人たちからの「襷」だと思って、一つ一つの仕事を大切に繋いでいくこと
・一人ひとりのちょっとした「差」が、全く違った結果をもたらすこと
そんなことを感じました。
先日3年の追悼式典があった、笹子トンネル崩落事故の遺族の方が
「あなたたち、ここにいる人たちが、一人ひとり、本当のプロ意識が
なかったゆえに、ここにいる9人は死にました。(中略)
何千人も社員がいるんだから、誰か1人が、『この点検方法はおかしい、
天井版が危ない』って言ってくれたら、お姉ちゃんたちは、
死なずにすみました。」
という悲痛な言葉を述べていましたが、仕事に対する「プロ意識」とは
一人ひとりにすると本当にちょっとしたこと、
もしかしたら「意識する」レベルのことかもしれません。
ですがそれが繋がったり、また集団となったりしたとき、
今とは全く違う結果をもたらすのかもしれません。
そんな、自分の仕事への自戒も込めて、また今年も箱根駅伝を応援したいと
思っています。
編集後記
冒頭の特集であれだけ熱く語っていた箱根駅伝ですが、
今年は家族全員が体調を少々崩してしまったこともあり
年末年始は家でゆっくりと、テレビ観戦をしようと思っています。
でも最近は本当に技術の進歩がめざましく、大会当日には
ネット上で実際の選手の走りに合わせて位置情報が動くコンテンツなど、
家にいながら箱根駅伝を感じられるのです!!
でもやっぱり生で見てみたいということで、比較的近い鶴見中継所あたりには
行ってみようかなと思っています。
それでは、次回のメルマガもお楽しみに!
(吉岡 佑里子)