2017.11.01号
枕元で最期に伝えたいこと
こんにちは。
株式会社シンカメールマガジン『 真価と進化 』編集局です。
都心と近畿地方で『木枯らし1号』の発表がありました。
今年はインフルエンザも早くから感染が確認されているようで
ワクチンは昨年より供給が少ないとも耳にします。
小さなお子様がいらっしゃる方、受験生のいらっしゃるご家庭など
早めの予防接種をおすすめします!
基本の手洗い&うがいも欠かさずに。
それでは、『 真価と進化 』2017.11.1号、最後までお付き合いください。
枕元で最期に伝えたいこと
先日、浄土真宗のご住職さんから、
『枕経』についてお話を伺う機会がありました。
『枕経』=『まくらぎょう・まくらきょう』と読みます。
亡くなってから、まず最初に行われる仏教儀式のことで、
「故人を仏弟子にして、往生してもらうために、枕元で行うお経」のことです。
(仏式葬儀のみ行われる読経です。)
一昔前は、命が残り僅かとなった最期の時をみとりながら、
臨終を迎える人の枕元で、親族や近しい人が周りを囲うなか
お経をあげていたようですが、現在は臨終後に行うのが一般的になったようです。
日本では、心肺停止・脈拍停止・瞳孔散大を確認し、医師が死亡を宣言して
死が確定すると定められていますが、
日本人は昔から「心臓は止まっても、まだ耳は聞こえ続けている」と考えていたようで、
現代においても、臨死体験のなかで多く語られることがあるようです。
医学の世界でどこまで立証できているか定かではありませんが、
「心臓は止まっても、まだ耳は聞こえ続けている」ことを前提にすると、
『枕経』はとても尊く、意味深い時間に思えてなりません。
そのご住職さんは、ご自身のお話もされていました。
「妻の父親が亡くなったとき、枕元に座ると、涙が止まらなかった。
あぁなぜ自分はこんなに悲しいのだろうと考えると、
早くに両親を亡くした自分にって、義理の父は、無意識に自分の父のように
感じており、心から大切に思っていたのだ、と。」
『枕経』という機会を通じて、自分の素直な心の声を聞き、
相手に対する感謝や思いやりを伝えることができるのは救いである一方、
現代の家族形態を鑑みれば、『枕経』に立ち会うことができる相手は
とても限られてしまうのが現実です。
大切な人と過ごせる時間はあとどのくらいでしょう。
枕元で最期に伝えたい言葉は、何でしょうか。
編集後記
今回のメールマガジンを書きながら、映画『おくりびと』を思い出しました。
日本アカデミー賞最優秀賞10冠、
モントリオール世界映画祭グランプリ受賞した作品で、
ご覧になった方も多いと思います。
暗い仕上がりでなく、ユーモアにも溢れた親しみやすい作品で
“納棺師”というお仕事を一気に認知させる作品になりましたね。
相手の仕事の意義を認識することで、その仕事に携わっている方への
感謝と尊敬の心を忘れないようにしたいものです。
では、次回もお楽しみに!
(山内 綾子)