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『 真価と進化 』

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2018.05.02号
「鳥」の世界から社会を見てみる

こんにちは。株式会社シンカの吉岡と申します。
 
ゴールデンウィークの合間の水曜日。
お休みの方も、新卒採用活動が佳境に入られている方も、いろいろと
いらっしゃるかとは思いますが、今日と明日は少し天気が不安定なようです。
 
東京は4月に過去最多の7回の夏日を記録し、早くも初夏の気配ですが
まだ暑さに慣れていない方も多いかと思いますので、
体調には何卒お気をつけください!


「鳥」の世界から社会を見てみる


先日、知り合いの方からお薦めいただき、
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上 和人著
を読んでみました。
 
私自身は文系、かつ生物関連の趣味はおろか、ペットも飼ったことのない
状態なので、「内容が難しかったらどうしよう・・・」と一抹の不安を
感じつつ読み進めてみましたが・・・これがとても面白い!
 
私は全く知らなかったのですが、火山の噴火等で新しく島ができたとき、
最初に生息し始めるのは植物ではなく、海鳥だそうです。
 
海鳥が何もないところで(時には他の鳥の骨等も使って)巣を作り、
魚を食べて糞をすることで土壌が作られ、糞に混じった種子が根付いて初めて、
その島に植物が生息し始めるのだそうです。
 
そうした生態系の話や、ハエを吸い込みながらのフィールドリサーチの話、
日本での新種の鳥発見の機会を逃した失敗話、はたまた某お菓子メーカーさんの
キャラクター(鳥)はどこに住んでいるのか、何を食べているのかを
鳥類学的に考察した話等、真面目とユーモラスを絶妙に織り交ぜながらの
話はどれも面白いので、是非ご興味を持った方は一読ください!
 
そうした中、考えさせられた話に「外来種」の話がありました。
昨今、「生物多様性」の観点から、
「在来種に悪影響を及ぼす外来種を排除しよう」という文脈で語られることが
多い「外来種」。
 
しかし、著者の川上氏によれば、外来種の問題点はそんな勧善懲悪的に
語れるものだけではないそうです。
 
外来種を駆除する際に気をつけなければならないのは、
外来種を受け入れたことで変化してしまった生態系を注意深く観察し、
外来種が複数存在する場合は、影響を受けている種を先に駆除すること。
 
つまり、「食べる」外来種と「食べられる」外来種がいた場合、
「食べられる」外来種を先に駆除しないと、
「食べる」外来種の減少(駆除)によって、それまで「食べられ」ていた
外来種が爆発的に増えてしまうことがあるということです。
 
また実際には、在来種に影響を及ぼさない外来種もあり、問題なのは
「地域ごとに固有の生態系がある多様性が失われている」ということだそうです。
 
著者はそれを「グローバリゼーションによる世界均質化の問題」と
言っていましたが、これは生物や生態系におけるものだけではないような気がします。
 
例えば文化、例えば言語。
効率がいい、便利だからと、進んでいく均質化、統一化。
 
文化や言語の均質化の問題点が何なのか、また行く末がどこになるのか、
はっきりとイメージできている訳ではないのですが、
どこかそれに拒否感を覚えるのは私だけでしょうか。

編集後記

連日の夏日を受けて、我が家ではアイスクリームの消費量が格段に上がりました。
 
ちなみに、アイスクリームの消費量全国No.1は、暑い地域かと思いきや・・・
「石川県」!!
 
石川県はアイスの他にも、プリン、ケーキ、スナック菓子の消費額も
全国1位とのことで、お菓子大好きな県民性のようです。
 
それでは、次回メルマガもお楽しみに!
 
(吉岡 佑里子)