2018.07.04号
寄席にみるお客様思考
こんにちは。株式会社シンカの四戸と申します。
7月に入り、いよいよ夏本番といった気候になってきましたね。
炎天下の照りつけるような日差しと
オフィスや駅での冷房が効いた空間の温度差で
体を壊さないようにお気をつけください!
晴天の中でアウトドアに興じるのも素敵ですが、
暑さが厳しいときにはインドアな過ごし方も良いかもしれません。
本日はそんなインドアに楽しめる演芸についてのお話です。
それでは、『 真価と進化 2018.7.4号 』、最後までお楽しみください。
寄席にみるお客様思考
突然ですが、皆さんは寄席に行ったことはございますでしょうか?
落語や講談などを披露する演芸場のことを寄席といいますが
私は大学四年間、落語研究会に所属し、
落語を自ら演じたり寄席を開催したりする活動を行っておりました。
先日、社会人になってから初めて、サークルの後輩が開催する寄席に行って参りました。
10名程の学生が1人10分から20分の噺をやっていき、
途中で口上や中入りを挟みながら、3~4時間の寄席が構成されています。
落語には笑いだけではなくお客様の涙を誘うような人情噺や、
遊女との色恋を扱った艶笑噺、夏にぴったりの怪談噺など、様々な種類があり
季節に合わせて、噺家さんもネタを変えていきます。
噺の種類以外にも噺のテーマによって縁起を担ぐということがままあります。
例えば、
泥棒がでてくる噺は「客を取り込む」といって縁起がいいとされています。
他にも、
旅行の噺は「客足が伸びる」といって縁起がいい、
化け狸が出てくる噺は「化ける」という言葉から「上昇する・成長する」といわれ、
寄席の最初に前座さんが演ることの多いネタです。
ここまでいいだすと、少し(いやかなり?)
無理やりなような気もしますが、
落語にはこうした徹底的な「お客様(優先)思考」というのがあるように感じます。
わざわざ寄席まで足を運んでくれたお客様に対して
屋内でも季節を感じて楽しんでもらえるようにネタを選び
お客様がたくさん入ってもらえるように縁起を担ぐ。
後輩の落語を見ていても
古典落語に出てくる単語を分かりやすく説明したり
枕(導入)で長丁場のお客様を思いやる言葉をかけていたりと、
「お客様(優先)思考」が根付いていることを感じました。
現役時代には気づかなかった点も
「お客様」になってみて初めて気づく、ということがあるんだなと発見できました。
ビジネスの現場でも、持てる限りの情報と想像力とをフルに働かせて
「お客様にとって、これはどう見えているのか?」
「お客様にとって、必要なことは何か?」
を考えなければならない、ということを後輩たちから教わった休日になりました。
ビジネスパーソンとしての立場に漫然と立つのではなく
これがセオリーだと信じてやっていることも、
ふと立ち止まって考え直すタイミングを意識して設けることが必要かもしれませんね。
編集後記
みなさん、落語や寄席に興味を持っていただけましたか?
物語の場面や状況を説明する力や、心地よいテンポで相手に話す力は
営業のシーンでも活用できるかもしれませんね。
それでは、次回メルマガもお楽しみに!
(四戸 裕歩)