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『 真価と進化 』

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2018.09.19号
「終わり=始まり」って、本当?

この度の災害におきまして、被災された皆様には、
謹んでお見舞い申し上げますと共に、
皆様の安全と、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 
こんにちは。株式会社シンカの早川と申します。
 
少しずつ、暑さも和らいできて、ようやく夏の終わりを感じます。
夏の終わりはなぜ人をセンチメンタルな気持ちにさせるのでしょうか。
 
本日は、私の夏の終わりの思い出に絡めてお話が出来ればと思います。
 
それでは、『 真価と進化 2018.9.19号』、最後までお付き合いください。


「終わり=始まり」って、本当?


皆様は、北半球最大のサンバカーニバルが日本で開催されることをご存知でしょうか。
毎年8月の最終土曜、東京は浅草にて、「浅草サンバカーニバル」は行われます。
その歴史は意外と長く、今年で37回目を迎えます。
来場者数はなんと50万人を超え、浅草寺周辺は大変な熱気に包まれます。
 
サンバというと、羽を背負い、絢爛な衣装に身を包んだ女性を想像しがちですが、
それはひとつの側面でしかなく、浅草で行われるパレードはそのテーマ性を競う
コンテストの形態をとっており、様々な衣装や大道具でストーリーを表現する様は
「動くオペラ」とも形容されます。事実、本家ブラジルはリオデジャネイロで
行われるカーニバルでは、各チームがブラジルの歴史や偉人になぞらえたテーマを
設定することも多く、パレードそれ自体が歴史的な価値を持つとも言われています。
 
前置きが長くなりましたが、この浅草サンバカーニバルに私は大学時代から参加し、
今回で7回目の参加となりました。チームとしては14回目の出場になり、2004年の
初出場以来、カーニバルが開催されなかった2011年を除いて連続で出場しています。
 
テーマを決め、それに沿った脚本を書き、当日演奏する曲作り、一般参加者への
広報と集客、衣装デザインから製作、当日までのスケジュール運行管理まで、
全てを現役の学生が主体となって行います。
9月から10月にその年の体制が発足し、翌年の8月に本番を迎えるまで、1年がかりで
取り組む一大イベントです。OBになって改めてその過程を俯瞰した時、
たった50分のパレードの為に費やされる時間と情熱を想うと、目頭が熱くなります。
 
ただ、これだけの熱意を注いではいますが、私たちのチームはこのイベントの為に
活動しているわけではありません。
学内での公演や、各地のお祭りなどのイベントへの参加、学園祭への出店など、
活動内容は幅広く、カーニバルへの出場は集大成ではありますが、目的ではないのです。
その為、毎年、カーニバルが終われば「さあ来年も!」ではなく、
来年も出場するかどうかを、部員の決議によって決めています。
今のところ連続出場を続けてはいますが、来年は出場しない、なんてことも
現役たちの意思次第では十分にありえるのです。
 
現役として4度、その意思決定の場に立会う中で、強く実感したことがあります。
多々あるのではないかと感じています。
 
終わってまた始まるのは、季節や月日のような時間だけで、何かが始まる時には
必ずその前段階や、その瞬間に、次を始める為の意思決定をしているはずです。
学生であれば、卒業後の為の受験や就職活動が良い例です。
勿論、進学や就職をしないという選択も、本人の意思によるものであれば、
それも立派な意思決定のひとつだと思います。
 
「終わりは始まり」なんて台詞を良く耳にしますが、何事も終わったから始まった
のではなく、自分の意志のもとで始めているのだと思います。
思う以上に「終わりは終わり」だったりします。
 
始まったものには、いずれ必ず終わりがやってきます。
そうと意識せずとも、私たちは日々小さく始まりと終わりを繰り返しています。
 
だからこそ、継続することは尊く、意味を持つのではないでしょうか。
最初の一歩を何度も踏み出しながら、次へ、その次へ進んでいきたいですね。
 
タイトルの回収にだいぶ行数を要してしまいましたが、
そういう能動的な意識を、常に忘れずにいられたら、と思う夏の終わりです。

編集後記

夏が終われば、秋がやってきます。
秋といえば、「読書の秋」、「食欲の秋」、「芸術の秋」、「スポーツの秋」など、
色々な楽しみがありますが、気がつくと冬になってしまって、やり残したことを
ちょっと後悔してしまいがちな私です。
ちょうど、最近余り本を読めていないな、と思っていたので、
まずは一冊手に取るところから、秋を「始めて」みようと思います。
 
季節の変わり目で気温の変化も安定しない日が続きそうです。
皆様も体調など崩すことのないよう、お気をつけくださいませ。
 
 
それでは、次号をお楽しみに!
 
(早川 智大)