2018.11.14号
お寺の役割 いま・むかし
こんにちは。株式会社シンカの稲村と申します。
お盆に続き、先日実家に帰省してきまして、紅葉には少し早いものの、
東京よりも秋めいた風景と名物の芋煮を堪能して参りました。
郷愁を誘う原風景のなかにお寺がありますが、今回はそんなお寺のお話です。
それでは、『 真価と進化 2018.11.14号』、最後までお付き合いください。
お寺の役割 いま・むかし
地元のお寺で「寺フェス」なるものをやっておりまして、この秋で
もう6回目の開催となります。
いつも行きたいと思っているのですが、今回の帰省にも日程が合わず、
参加出来なかったものの、ニュースのコーナーで取り上げられているのを
見ることが出来ました。
後日、全国版のニュースにも取り上げられたので、ご覧になった方もいるかも知れません。
主催するのは、そのお寺の副住職。ミュージシャンとしての顔も持つ方です。
実は実家がそのお寺の檀家でして、お経をあげてくださる声の良さは
以前から知ってはおりました。
副住職が東京でライブ活動していた頃、「夢はフジロックに出ること」
それがいつしか「あんなフェスを主催したい」という思いに変わっていったとのこと。
するとふと「自分には寺という会場がある」とひらめきます。そんな考えを
寺の総代会に諮ったところ、以外にも長老たちは面白がり、背中を押して
くれたと言います。
そこからは一人でチラシ作りや出演者の交渉に奔走する日々が続いたそうですが、
だんだん賛同した仲間が手伝ってくれるようになり6年も継続する名物イベントに!
協賛金は募らないので、しがらみなく好きなミュージシャンだけを呼べる。
出演交渉は「直接」ライブに通って熱意を伝えることから。
今回トリを勤めたのは、お隣の郡出身で、このところ俳優としても注目されおり、
副住職が音楽にのめり込むきっかけになった方。寺フェスの話がない頃から
ライブに通い、一ファンから一緒に食事をする仲になり、自分が主催する
フェスに出演していただけるまでになるという、夢のようなお話です。
その方も、メジャーになっても、イベント規模の大小に関わらず、
知っている人から頼まれれば出るという心意気がすばらしい。
イベントは音楽フェスではあるのですが、出演するミュージシャンの
ファンだけでなく、客層は実に幅広い。鐘楼で子供たちが戯れ、その隣で
地元の食堂が提供するカレーに舌鼓を打つ大人たち。はるばる県外から
来た若者もいれば、ふらっと立ち寄った近所のおばあちゃんもいる。
フェスというより祭り感満載のイベントです。
京都や東京の有名寺院などでも、アーティストがお堂や庭をライトアップして
ライブをすることが多くなりました。お坊さんのバンドもテレビで見ます。
いわば地域のコミュニティセンターですね。
根底にあるお寺の役割は、今も昔も変わらないのかも知れません。
そして、「田舎は退屈? いや、面白いことは自分たちで作ればいい!」
という姿勢は、田舎から都会に出てきて、出来合いの面白いものを享受する
だけになりつつある自分は見習うべきだと思ったのでした。
編集後記
今回の帰省で実家にお土産を買うにあたり、お盆に帰ったばかりということもあり
定番の東京土産ではつまらないだろうと悩みました。
そこで選んだののが、普段は食べないような地元の高級牛肉!
結果、普段よりも高くつきましたが、大変喜ばれました。
とはいえ、値段ではなく、非日常を楽しんでもらう気持ちで選んで、
元気な顔を見せさえすれば、
結局のところ、何でも良いのかなと思った次第です。
それでは、次号をお楽しみに!
(稲村 祥子)