メールマガジン
『 真価と進化 』

Mail Magazine

← 一覧にもどる
2019.02.13号
可愛い子にはチョイ悪菌を。

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。
 
そろそろ花粉症の季節が近づいてきました。
症状の強い方にとっては仕事にも支障がでるほど辛い時期かと思います。
私は毎年、花粉の刺激を感じつつもなんとかしのいでいますが、
いつ発症するかとヒヤヒヤしています。
 
それでは、『 真価と進化 2019.2.13号』、最後までお付き合いください。


可愛い子にはチョイ悪菌を。


年々、アレルギー患者が増えている日本。
喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、
言われてみれば確かに、昔に比べてアレルギーを持った人が増えた気がする、
と実感される方も多いのではないでしょうか。
全人口の約2人に1人が何かしらのアレルギー疾患に罹患しているそうです。
 
その原因は、生活環境の変化といわれていますが、
最も引合いにだされるのは「衛生仮説」。
戦後の経済発展により、衛生状態が極めてよくなったことで、
逆に、アレルギー発症の原因になっているというものです。
 
国立成育医療研究センター研究所長補佐の斎藤博久医師は次のように言っています。
 
「私たちの体には生まれながら、病原菌やウイルスなど人体に
 危害を与える物質が体内に侵入したときに、それを識別し排除する防御機能が備わっている。
 この働きが免疫反応で、初期段階のものが自然免疫である。
 
 例えば家畜が身近にいる環境で育った田舎の子供や、
 野外で遊ぶ機会が多い子供はこの自然免疫がうまく機能し、
 異物が体に入ってきたとき、それを排除するたんぱく質(抗体)を作り、
 異物への耐性を高めていたと考えられる。
 
 けれども、清潔な環境が当たり前のようになり、菌やウイルスに
 接触する機会が減ると、体に危害を与えない物質に対しても免疫が過剰に反応し、
 排除する働きがアレルギー症状となって表れるようになった。」
 
 
調査結果によると、
 
■牧畜農家などの環境で育った場合には、花粉症などのアレルギー疾患が
 最大で5分の1程度に抑制される
 
■兄弟数が少ないと、アレルギー体質児、アトピー性皮膚炎児が有意に高い
 4人以上の兄弟は、発症率がとくに少ない
 
■母親が働いていない家庭は、アレルギー体質児、アトピー性皮膚炎児、
 気管支喘息児のいずれも出現率が高い
 
ということが実際に分かっています。
 
 
赤ちゃんは、目にした色々なものを口にいれますが、
これは、様々な雑菌を体内に取り込むことで免疫力をあげるためと考えられています。
善玉菌だけでは免疫力が上がらないので、少しだけ病原性のあるチョイ悪菌を
とりいれる必要があります。(土壌菌、大腸菌など)
 
 
過剰な衛生志向による、なんでも除菌・殺菌・消毒。
情報化社会による、子供の遊び方の変化(木登りからゲームへ)。
小学校のグラウンドは、土からオールウェザートラックへ。
 
その変化によるメリットも享受していますが、
失ったものも多くある気がします。
便利さ、快適さを追求し続けることに疑問を感じませんか?
 
 
平成28年 アレルギー疾患の現状等 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf
時事メディカル インタビュー「アレルギー、斎藤医師に聞く(上)=予防への誤解を解く」
https://medical.jiji.com/topics/245?page=1
アレルギー病はなぜ増えたか~きれい好きの功罪検証~東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/63/6/63_910/_pdf

編集後記

医療費が財政を圧迫するほどに増えてきることが問題視されています。
医学・医療が進歩するにつれて、さまざまな症状に病名がついたことで
「病気である」と認識する事象が増えたことも一理あるのではないでしょうか。
別に知らなくても良かったのに、、、ということもありそうな気がします。
 
とはいえ、健康が一番!
若かりし頃に鍛えた基礎体力だけで乗り切っていますが、
そろそろ自分の身体を大切にしなければ。
 
それでは、次号をお楽しみに。
 
(分部 理恵)