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『 真価と進化 』

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2019.03.28号
全て何かの一部!ワークとライフを考える

こんにちは。株式会社シンカの早川と申します。
 
桜も開花を始め、いよいよ春の訪れを五感で感じるようになりました。
四季の彩りに感動する傍ら、花粉症に苛まれている私です。
 
先日、母校でサークルのキックアウトイベントがあり、
私が4年生だった頃の1年生が卒業を迎えました。
幼さすら感じた入学当初の姿から、すっかり大人の顔つきになり、
時の流れは早いものだとしみじみとすると同時に、
これから社会に旅立つ彼ら・彼女らの将来に思いを馳せる今日この頃です。
 
変化の多い春。今まさに岐路に立っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
それでは、『 真価と進化 2019.3.28号』、最後までお付き合いください。


全て何かの一部!ワークとライフを考える


「ワークライフバランス」という言葉が提唱されて久しく、
一般の認知も高まり、一種の価値観として定着しているように思います。
 
しかしながら、私はこの「バランス」という言葉に引っかかりを感じてなりません。
あたかも「ワーク」と「ライフ」が両天秤にかけられ、均衡を保つような
ライフスタイルが是であると唱えられているように思えます。
事実、日常耳にする「ワークライフバランス」はそういう使われ方をしています。
 
そもそも、「ワークライフバランス」とはいったい何なのでしょうか。
 
◆ワークライフバランス(仕事と生活の調和)とは
 
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、
家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて
多様な生き方が選択・実現できる社会」を目指す考え方です。
 
(出展:http://wwwa.cao.go.jp/wlb/towa/definition.html
 
そして、これを実現するために、以下のような社会を目指すべきとされます。
 
1.就労による経済的自立が可能な社会
2.健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
3.多様な働き方・生き方が選択できる社会
 
 
定義自体を確認すると、仕事と生活が対立的に描かれているわけではなさそうです。
しかし実態として、ワークライフバランスは仕事と生活を分割し、
タイムマネジメントによって量的均衡を保つことで調和を図るというような
認知のされ方をしているようです。
 
そんなことを思っていたところ、
ワークライフインテグレーションという言葉を知りました。
 
 
◆ワークライフインテグレーションとは
 
公益社団法人 経済同友会が2008年に提唱した「21世紀型働き方」です。
下記にその定義を一部抜粋します。
 
「ワーク&ライフ インテグレーション」とは、会社における働き方と個人の生活を、
柔軟に、かつ高い次元で統合し、相互を流動的に運営することによって相乗効果を発揮し、
生産性や成長拡大を実現するとともに、生活の質を上げ、
充実感と幸福感を得ることを目指すものである。
 
(全文:https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2008/080509a.html
 
 
ワークとライフを統合し、「人生」という大きな枠の中で
流動的に仕事と生活を行き来することで「生き方」の質を高めようとする点は、
二律背反的に仕事と生活を捉えることよりは納得感があります。
 
※ただ、飽くまで私個人の納得感なので、ワークライフバランスという
 考え方を否定したいわけではないことをご理解ください。
 選択によっては、量的なバランスも有用だと思っています。
 
 
一般的に社会人は、平日のおきている時間の6、7割を働いて過ごすそうです。
であるならば、働き方はもはや「生き方」と言っても過言ではない気もします。
そうなったとき、仕事と私生活を分けてバランスを取っていくことは
限界があるように感じてなりません。
 
いくら量的な均衡が取れていたとしても、ストレスなどのコントロールが
不十分では、どこかで均衡に皹が入ってしまうかも知れません。
 
飽くまで仕事も人生の一部と認識して、夢中になって楽しめるような
仕事を作り出すことが出来たら、仕事と生活の境界を破ることが出来るのではないでしょうか。
 
その実現方法に対する具体的な解答は私自身では未だ見つけられておらず、
言葉にすると少し絵空事のようにも感じてしまいますが、
いつか仕事も生活も統合されたライフスタイルを身に着けるべく、
自分自身と仕事を見つめなおして新年度を迎えたいと思います。

編集後記

私は昔からB'zのファンで、通勤中もよく聴いているのですが、
ちょうどこのメールマガジンの内容を考えていたときに
シャッフルで流れてきた「イチブトゼンブ」という曲のフレーズにハッとさせられました。
(曲がリリースされて10年近く経っていることにも驚愕です)
 
――“全て何かの一部ってことに僕らは気づかない”
 
どうしても何かに集中してしまうと、俯瞰することを忘れてしまいがちです。
今、ここで全てにみえる何かも、俯瞰すると何かの一部だったりするわけで、
そんないくつもの「一部」が相互に作用しているのが人生であり、社会である
のだと思いました。
 
音楽というものは時に大事なことを思い出させてくれますね。
 
それでは、次号をお楽しみに!
 
(早川 智大)