2019.05.29号
地方と都市を繋ぐ意味
こんにちは。株式会社シンカの山内です。
梅雨の訪れを前に、先日は30℃超えの真夏日となり、早速エアコンをつけた方も
いらっしゃったのではないでしょうか。
東京ではなかなか味わえませんが、森の中に入ると涼しさを感じますよね。
木の枝や葉が、光をさえぎることも理由のひとつですが、
森に降り注ぐ太陽の光を木の葉が吸収し、それをエネルギーとして
木の中の水分を蒸発させるときに周りの熱を奪うため、
植物は直接日光が当たっても暑くなることがないそうです。
それでは、『 真価と進化 2019.5.29号』、最後までお付き合いください。
地方と都市を繋ぐ意味
本メールマガジンでも何度か発信させていただいておりますが、
2014年に、弊社は、自分たちの存在意義を改めて問い直す機会がありました。
そこで、「社会問題を解決する会社になる」というビジョンと、
「社会問題を解決することで、持続可能な社会を創造し、
私たち一人ひとりの幸福度向上を追求する」というミッションが掲げられました。
オトナの社会科見学と題した視察研修や、ソーシャルビジネスセミナーと題した交流会、
その他、個人単位でも農業や地域活性に取り組む社員が出てきました。
また、上記のようなコンセプトを、まさに事業として体現されている
企業様へのアプローチにも積極的に取り組んでまいりました。
そのような取り組みの一貫で、「幸福な社会」とはどういう社会か、
我々は今、何に不安を抱えて幸福感を得られていないのかを整理したことがあります。
出てきた不安としては、
・「生命の維持」(グローバルな人口爆発に伴う食糧やエネルギー資源の不足、資源の奪い合いを発端とした戦争)
・「健康」(社会保障への不安)
幸福感をより感じられるようになるために必要なこととしては、
・「生きがい」(仕事・育児・介護・趣味・地域貢献などのバランス)
・「誇りの拠り所」(組織・コミュニティへの所属感、伝統・文化の継承)
といったことが挙がりました。
豊かな日本社会において、
人間生活の根幹ともいうべきところに、不安や欲求を感じながら
生きているのだと実感した次第です。
上記の背景ともなっている、資本主義を土台にした
成長・競争ありきの生き方から脱却し、国家や会社に依存して生きるのではなく、
「自律」と「支え合い」が必要ではないかと、過去のメルマガでも書かせていただきました。
このたびご縁があり、
「共感資本社会」の実現を目指す、株式会社eumo(ユーモ)と出会い、
同社が運営しているアカデミーの一期生として、
プライベートの時間を使って活動を始める運びとなりました。
共感という、貨幣換算できない価値を大切に育み、
それを基礎(資本)として活動していける「共感資本社会」の実現に向けて、
とある地域の企業様とともに、プロジェクト型で約半年間取り組んでいきます。
プロジェクト終了後も、何らかの形で関わり続けることが前提です。
これまで私は、地方活性・地方創生といっても、
「地域に移住者を増やそう」「特産品をつくってPRしていこう」という活動が
聞こえてくることが多く、興味はありながら、実際の行動には踏み出せていませんでした。
それは、その地域単体を考えれば大変素晴らしい取り組みですが、
日本の人口が減少するなかではパイの奪い合いでしかなく、
全体最適とは何なのかを頭に入れて活動をしたいと考えていたからです。
鍵は「関係人口」「交流人口」だろうと感じており、
一昨年、国内旅行管理責任者試験を受験したのもそういった背景からでした。
4月からアカデミーがスタートし、一カ月間の基礎講座と、
3泊4日の現地でのフィールドワーク導入合宿を経て、ぼんやりですが、
地方と都市を繋ぐ意味合いが、自分のなかに腹落ちをし始めています。
最初に掲げた、私たちの将来不安、幸福度を阻害している要因は、
日本もしくは世界全体で一気に変えようと思っても、規模が大きすぎて、
我がごと化できず、変化が現れづらいのが現状かと思います。
また、都市は、関係資本が希薄になっているため、
共同体として一体感をもって取り組むことも難しくなってきています。
まさに地域(特に地方)には、まだまだ強いコミュニティ文化があり、
共同体感覚が強く、人数規模としても我がごと化して取り組むことができるため、
社会課題にも取り組みやすいのだと思います。
ミクロにアプローチすることが、長期的にはマクロの大きなパラダイムシフトを起こすのです。
それぞれの地域が、「自律」し「支え合い」ながら、
「自由」に生きるための一助になれるよう、
その土地で「生きる」ことを想定(我がごと化)したミクロの視点と、
全体最適(マクロ)の視点を忘れずに取り組んでいきたいと思います。
人が出会い、共感で結ばれ、動き始めたとき、そこで何が起こるのか。
共感資本社会の実現に向けた、終わりなき旅路の第一歩。
地域、仲間、自らに起こる変化を、楽しんで取り組んでいきたいと思います。
編集後記
前回のメールマガジンで、中期経営計画をもとに、
5年後の組織図を作成したお話を紹介させていただきました。
私は、5年後、新規事業に取り組んでいて、色々な地方を巡っている想定のため、
新橋のオフィスにはもう席がないかもしれません。
今回の地方合宿で感じたのは、新橋も地方も、
スナックで一緒にカラオケをすれば、距離感は一気に縮まるということ。
地方でのスナック巡りも楽しみになりそうです。
それでは、次号をお楽しみに!
(山内 綾子)