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『 真価と進化 』

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2019.06.06号
選択肢としての「家族」

こんにちは。株式会社シンカの新井と申します。
 
6月ということで、年明けから数えてみると折り返し地点。
大人になると時が過ぎると早いと言われますが、私は、例年よりも濃密な半年でした。
これからの半年、やり残しがないように巻き直していきましょう!
 
それでは、『 真価と進化 2019.6.6号』、最後までお付き合いください。


選択肢としての「家族」


近年、「家族」を重視する風潮が一層高まっていることを感じますが
なぜそのような変化をしているのか、家族の捉え方の変化について
博報堂生活総合研究所の興味深い調査がありましたのでご紹介します。
 
 
●「家族」である前に「一個人」
 
【家庭内での夫や妻の呼び方】
家族内の役割名が30年間で大きく変わりました。
 
妻が夫を呼ぶ時
  「パパ、お父さん、お父ちゃん」 75.2% → 47.6%
  「名前(+ちゃん、くん、さん)」 12.6% → 30.1%
 
夫が妻を呼ぶとき
  「ママ、お母さん、お母ちゃん」 48.2% → 37.5%
  「名前(+ちゃん、くん、さん)」 23.1% → 40.2%
  「おい」「ちょっと」 22.7% → 7.8%
 
特に夫が妻を呼ぶときでは、役割名を個人の名前が逆転しています。
いずれも、夫や妻が、家族の一員としての役割よりも前に
一個人として認識されるように変化したことを示しているように思われます。
 
 
【妻が働きに出ることの最終決定者】
妻    44.3% → 76.5%
夫    49.4% → 19.8%
 
データは、家族の中での役割を重視する価値観から
自分の人生について自分が意思決定者であるという
個の意志が尊重される風潮への変化を示しているように感じます。
 
 
●選択肢としての「家族」
 
 【「家族をなすべき」という社会規範が弱まる】
「人は結婚してはじめて一人前だ」という価値観は、
男女ともに30年間で20ポイント前後減少していますが
これは意外と感じる方は少ないと思います。
 
同時に、夫婦はどんなことがあっても離婚しないほうが良いという考え方も
減少しており、「家族」というものに縛られない傾向に変化しています。
(夫:68.4% → 55.1%、妻:44.3% → 76.5%)
 
【意識して家族の絆をつくる】
この調査のインタビューで
「家族は『当たり前』のものではなく、『感謝するもの』」(40歳妻)という
回答がありました。
「家族」が当たり前のことではない社会のなかでは
「家族」であり続けるための絆づくりも重要になっています。
 
意識して家族の絆を強めるようなことをする方が良いと考える人も
夫・妻とも過去最高になりました。
(夫:37.3% → 57.8%、妻:36.4% → 51.4%)
 
毎年恒例の家族行事をみると、「母の日」「父の日」「子どもの日」という
「家族の役割」に応じた行事は2008年から2018年にかけて減少し
一方で、各メンバーの「誕生日」や「結婚記念日」に行事をする人は増える一方です。
(夫の誕生日:69.8% → 78.3%、妻の誕生日:62.6% → 71.9%、結婚記念日:37.5% → 49.4%)
 
家族の結びつきへの意識は高まるも、
「家族は『先祖代々の墓』に入る方が良い」との回答は夫41.4%・妻28.6%で過去最低と
家族の連続性に対しては関心は薄くなっているようです。
それも、今誰といたいのか、また、どんな形式であるのかを
個人の自由意志で選択したという意識が強ければ、
現在の「家族」と過去の「家族」は別の性質なので当然とも思えます。
 
 
このように社会規範から解放された個人が家族をなしている今、
自分が「あえて」結婚する/家族であり続ける選択をしているという
意識の高まりが醸成されていると考えられます。
 
今の「家族」は、自分がそれを選んだからには
それを持続する努力は、自分の責任と楽しみであり、
これから何世代も続いていくものという感覚よりは
自分の人生のためのものという性質がより強まってきているようです。
 
 
平成で進んだ「家族のユニット化」、妻が夫を「名前+ちゃん」で呼ぶ(博報堂生活総合研究所 2019/4/1)
https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO4304028028032019000000?page=2

編集後記

最近、自宅に書斎スペースを作りたいと思い、机と椅子を探しています。
 
体格に合った机と椅子の高さを調べたところ、私の身長が低いため
市場に出回っているものは大きすぎてしまい
果てには子供用の学習机セットを検索することに。
 
机は子供向けの製品から納得するものが見つかりましたが
椅子はサイズ・機能・デザインを兼ね備えたものが見つかりません。
ベストな一品が見つかるのではないかと期待して
もう少しだけ探したいと思います。
 
それでは、次号をお楽しみに!
 
(新井 千春)