2019.07.03号
新卒採用の意義を改めて考える
こんにちは。株式会社シンカの町田と申します。
雨上がり、アジサイの上に残る雨粒がきらりと美しく光る今日この頃、
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
内々定者が決まり、21卒の採用に向けても本腰を入れていかなければ
ならない時期となってきました。少し梅雨のジメジメが体を重くしますが、
頑張っていきましょう!
それでは、『 真価と進化 2019.7.3号』、最後までお付き合いください。
新卒採用の意義を改めて考える
先日世間を騒がせたトヨタ自動車社長、豊田章男氏の「終身雇用は
難しい」発言を通じて様々な記事が出ており、特に終身雇用は勿論、
付随して新卒採用の単語をよく見る機会となりました。
そもそも終身雇用と新卒採用の関係とはどのようなものでしょうか。
終身雇用制度は、基本的に労働者を途中解雇しないため、
労働力を減らす機能として【定年制】、そして確保のための機能として
【新卒一括採用】が調整の機会として役割を担ってきました。
そのため当制度が揺らぐということは、今まで人材確保の機会であった
新卒採用という制度そのものが重要視されなくなる可能性があるのです。
よって企業は、今までの慣例や義務といった新卒採用の考え方から、
労働力調整の一つの手法として、新卒採用の意義を今一度検討する必要が
あるのではないでしょうか。
果たして、企業における新卒採用とはいかなる意義があるのかというと
2019年度のマイナビ調査によると以下の項目がトップ3が上位項目となっております。
□■トップ3項目■□
1.組織の存続と強化(活性化): 67.4%
2.年齢など人員構成の適正化: 54.5%
3.将来の幹部候補・コア人材の確保: 51.7%
※「採用実施の理由」:2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査
注目をしたいのは、3番目「将来の幹部候補・コア人材の確保」、
上位2つは、「終身雇用制」の組織構造に関わる内容ですが、
当項目は組織構造でなく、人材の質に関する内容である為です。
企業の中枢部に関わる人材確保は、日本における新卒採用の起源といえます。
元々は明治時代に三菱が開始したのを皮切りに旧財閥系企業などに
幹部候補生として迎えられた背景があるためです。
そして戦後、高度経済成長を機に企業の大量採用が始まり、中枢部門から
営業などの現場へと広がり、様々な職種に関わり出しました。
上記から分かるように過去から今まで新卒採用においては、
企業の中枢に関与する人材発掘の場が普遍的な要素としてあるのです。
新卒採用の意義を考える昨今、人数の確保だけでなく【幹部候補(経営者)】として、
もしくは自社ならではの意義として、入社後の教育などのコストなどを鑑みて、
人材獲得の機能として生かすことが果たして自らは出来ているのか、
今一度、考えるべきタイミングとなってきているように感じます。
<参考>
お金のカタチ「年功序列と終身雇用。なぜ日本企業は実力主義を導入しないのか?」(2019.01.26)
https://venture-finance.jp/archives/3260
2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査「採用実施の理由」
https://saponet.mynavi.jp/guide/merit/
編集後記
湿気で体が重いと感じる朝も多いでしょうが、この梅雨の毎日が素敵な
一日になるように祈念しております。
それでは、次号をお楽しみに!
(町田 裕輔)