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『 真価と進化 』

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2019.07.17号
若手が口にする「仕事の意味」を考える

こんにちは。株式会社シンカの菅原と申します。
 
今年4月に多くの友人は社会人3年目を迎え、
久々に連絡を取ると転職をしていたり、考えていたりと
若手人材の流動性の高さを肌に感じています。
 
本日は、そんな若者の就業観について
私なりに調べたことをお送りさせていただきます。
 
 
それでは、『 真価と進化 2019.7.17号』、最後までお付き合いください。


若手が口にする「仕事の意味」を考える


久々に連絡をとった友人から
「今の仕事は本当に自分がやりたい仕事ではない」
「任された仕事では自分の思うような成長ができない」
と転職を考えているという話を聞く機会が何度かありました。
 
友人の志向性や業種はバラバラなのですが、
根本にある悩みやきっかけに共通項があるように感じ、
若手が転職を考える理由について考えてみました。
 
大雑把に友人が転職を考える背景をまとめてみると以下のような内容でした。
・(会社が養ってくれる訳ではないため)広く通用するスキルを身に着けなければならない
・(身につけなければいけないスキルは明確ではないが)今の仕事を続けていても先がないと感じた
・一旦求職サイトに登録をしてみて、いい求人があれば転職したい
 
若者が転職を考える背景には
「人生100年時代」「人材の生産性向上」「IT/AI活用の促進」といった社会の情勢・要請を受け、
他の企業でも通用する人材にならなくてはいけないという未来不安が根強くあるように感じました。
 
では、転職を考えるきっかけはなんなのでしょうか。
「若手従業員の働くことの意味づけの移行に関する縦断的検討」(*1)という論文を読み、
私の経験や友人の話の本質を捉えていると感じましたので、ご紹介したいと思います。
 
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■論文の要約
・特にストレスフルな状況に陥ったとき、人は仕事の意味について考える
 
・意味の捉え方は業種ではなく、年次ごとに差が現れる
 
・1年目は礎的な地盤を固めなければならないという自負と
 自分は戦力外というであるという事実に悩む
 
・2~4年目は仕事の面白さ・難しさを自覚し、
 自分の経験の意義について考える
 
・5年目は仕事が会社に与える影響が大きくなった充実感から自分の強みを自覚し、
 次のステップを考える
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「今の仕事は本当に自分がやりたい仕事ではない」
「任された仕事では自分の思うような成長ができない」
といった考えに至った理由は、
仕事で追い込まれたときに仕事の意味を否定的に捉えらてしまったためだと考えられます。
 
そして、若者を育成・定着させるためには、本人に挑戦の機会を与えるだけではなく、
年次ごとに変化する、仕事の意味づけの在り方に寄り添ったケアも必要なようです。
 
個人的には、マネジメント層ばかりに負荷がかかるこのご時世に疑問を感じていますが、
「若者の気持ちがわからない」とお困りの方のご参考なればと思います。
 
*1 若手従業員の働くことの意味づけの移行に関する縦断的検討
https://pdfs.semanticscholar.org/e821/48890215ad98fd40189879348157c998afa7.pdf

編集後記

食べ物を収穫から調理まで一貫してやってみたいという個人的な趣味で、
先日、狩猟免許の資格試験に申し込んでまいりました。
 
申込み窓口の前には、平日の朝にもかかわらず長蛇の列が並び、
当日の待ち時間は最大で4時間以上だったそうです。
 
「猟友会の高齢化」に関するニュースをよく目にしますが、
20代~30代の若い方も多くいらっしゃいました。
 
先入観と実態は往々にして違うのだなと改めて感じました。
 
それでは、次号をお楽しみに!
 
(菅原 隆)