2019.10.02号
「アンパンチ」からあなたは何を学びますか?
こんにちは。株式会社シンカの早川と申します。
情報があふれる昨今、物事の一側面だけでなく、様々な角度から
それらを捉え、取捨選択する必要性を日々感じていますが、
SNSなどに目を向けると、ある情報の一部が誇張され、
炎上している様子を多々見かけます。
想像力をもって情報に接するよう自戒の意味も込めて、
今回は、国民的アニメのあるシーンをテーマにお送りします。
それでは、『 真価と進化 2019.10.2号』、最後までお付き合いください。
「アンパンチ」からあなたは何を学びますか?
皆さんは、「アンパンチ論争」をご存じでしょうか。
アンパンチといえば、やなせたかし氏によって創作され、
30年以上、現在に至るまで愛される国民的キャラクター、
「アンパンマン」の繰り出す必殺パンチです。
そのアンパンチが暴力的だとして、
乳幼児に悪影響を及ぼすのではと心配する親の声が
今年の8月ごろにニュースで取り上げられ、
SNSなどで話題となり、議論を呼びました。
アンパンチが暴力的かどうか、という点で見れば、
見てわかる通り鉄拳制裁そのものなので、
暴力的であると言わざるを得ないのは事実だと考えます。
しかし、その一面にだけフォーカスして、
見えないように蓋をしてしまうことは果たして良いのでしょうか。
皆さんの中には、幼いころにアニメや特撮のヒーローやヒロインに
憧れて育ったという方もいるのではないでしょうか。
実際、私もそうして育ったひとりです。
仮面ライダーやウルトラマンが大好きで、ごっこ遊びに夢中になりました。
だからと言って、私は暴力的な大人になったかといえばそうではありません。
大事なのは、そこから何を学び取るかではないでしょうか。
例えばアンパンマンにおける作品の根幹は愛情と献身です。
作者のやなせたかし氏は、自身の戦争での体験から、このように語ります。
「正義のための戦いなんてどこにもないのだ 正義はある日突然反転する。
逆転しない正義は献身と愛だ。目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
その人に一片のパンを与えること」
また、アンパンマンと彼の宿敵ばいきんまんの関係は、
人の心の良い心と悪い心の関係を象徴したものだそうです。
アンパンチは、悪い心に負けまいとする人の良心の働きなのです。
これらの寓意を、子どもが理解するのは容易ではないかもしれません。
だからこそ、私たち大人が一緒に考えてあげる
必要があるのではないでしょうか。
子どもは日々、見聞きしたものから多くを学んでいます。
見たものをそのまま真似してしまうことだってもちろんあるでしょう。
そんな時、悪影響だからと遠ざけるのではなく、
一緒に見て、一緒に考え、悩みながら、
お互いに想像力を働かせることが大事なのではないでしょうか。
大人が考えを一方的に教え諭すことは簡単です。
しかしながら、子どもをなめてはいけません。
分かる言葉で伝え、一緒に意味を読み解いて、子どもたちが自分なりの
意味に気が付けるようにするのが、
大人である私たちの役割なのではないかと、私は考えます。
そうして育んだ想像力が、将来になって、
楽なことばかりではない社会を生き抜く力になってくれる筈です。
先日、久しぶりに大好きだった仮面ライダークウガを一気見しました。
画面の中には、憧れたヒーローの勇姿と、
今だからこそわかるメッセージがありました。
皆さんも、お時間のあるときに、昔のあこがれに触れてみてはいかがでしょうか。
改めて、大切な何かに気づけるかもしれません。
(参考)戦争経験したやなせ氏が伝えたかった“アンパンチ”に込めた正義とは
https://www.oricon.co.jp/special/53516/2/
編集後記
令和を迎えて5が月が経とうとしています。
様々な「令和初」や「令和○○」が現れていますが、
私は今、令和の1号仮面ライダー、「ゼロワン」を毎週視聴しています。
テーマが「AIと仕事」ということで、今後私たちが直面するであろう
課題などもいずれ取り上げられるのではとワクワクしています。
まだ5話を終えたばかりなので、興味のある方は視聴してみてはいかがでしょうか。
思わぬ発見に出会えるかもしれませんよ。
それでは、次号をお楽しみに!
(早川 智大)