2026.06.17号
限界を越え疲弊した組織(Vol.1)「立て直しのきっかけは?」
こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。
いつも、メルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
創業から30年の歴史のなかで、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。
激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
私は元社員ですが、現在も一部業務に携わっており、本座談会では聞き手を担当しました。
全5回に分けて配信いたしますので、ぜひお付き合いください。
---------------------------------------------------------------------
【第三回 座談会 Vol.1】
<テーマ>
毎日終電帰りが当たり前。たくさん働いているのに会社に利益は残らない。
限界を越え疲弊した組織を、どう変えていったのか?
<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
---------------------------------------------------------------------
武田:田中さん、シンカの当時の状況を教えてください。
田中:当時のシンカは、毎日終電帰りが当たり前で、朝まで働くなんてこともよくありました。
社員が猛烈に働いているのに、会社は赤字。そんな状況を変えたくて、
僕が中心になって、業務の兼任や、経費の見直し・削減、看板事業の撤退、
無理難題を社員に要求するお客様との契約解除、など事業面の改善に取り組みました。
その成果もあって、22時ぐらいには退勤できるように変わっていました。
それでも、世間一般からすると、まだまだ遅い時間で、
時短勤務の人であっても18時退勤、土日も働いている人がたくさんいる、そんな状況でした。
長く働ける会社にするために、もう一段、働き方を改善したくて、改革に取り組もうとした時、
「社員の気持ちを知ること、そして、その期待や課題に応えなければ意味がない」
と思って、2014年に社員にアンケートを実施したんです。
武田:2014年だと、政府主導の「働き方改革」が言われ始めた頃よりもずいぶん前ですね。
当時のアンケート結果はどうだったのですか?
田中:「定時に帰りたい」という声が出てくるかと思いきや、
主な不満は、重要度順に4つに分類されたんです。
①遅くとも21時には帰りたい
②兼務が辛い、人によって業務量が偏在しているのが納得いかない
③社内の申請手続きの手間が煩わしい
④各種人事制度の改善要望
みんなの労働意欲が高いことに驚きつつ、これをベースに改革を考えました。
武田:みなさんは、アンケート実施された時はどんな感情でしたか?
分部:会社として色々改革に取り組んでいる中で、社員の働き方を楽にしたい、
という方針は聞いていたので、アンケートの趣旨はポジティブに捉えていましたけど、
アンケートの設問が「何時に帰れますか?」みたいな問いだったから、
「いや~、早く帰るの無理だけどな~」と思っていた記憶があります(笑)
「改善のアイデア出してください」といった設問もあって、日々考えていない訳じゃないけど、
落ち着いて考えられないほど忙しくて、いいアイデアは出せなかったですよね。
趣旨にはポジティブだけど、中身にはモヤっとした感情があったと思います。
山内:会社側の「社員を楽にしてあげたい」という気持ちは嬉しいけれど、
「早く帰れるんでしょ」とか、「無駄なことやっているんじゃないの?」と
言われているような気がして、少し防御的な気持ちになった記憶があります。
それまで何年も、遅くまで働いてきた自分のやり方が否定されている気もしたし、
「そんな簡単に減らせるんだったら、今までの自分はなんだったんだろう」
と複雑な気持ちになったりもしました。
だから、業務効率化やAI活用に対して、
「いや、これ私じゃなきゃできないんで」とか、
「いや、これは機械じゃ難しいと思います。イレギュラーが多いので」とか、
そういう風に言う人たちの気持ちはよくわかります(笑)
「効率化」ということが、社員にとって必ずしも前向きに受け取られるとは
限らないというのは、自分の経験からも思います。
村井:私はあんまり覚えていないんですけど、前向きな取り組みとは感じてたと思います。
当時は、子育て中で時短勤務で、みんなよりは早く帰っていたので申し訳ない気持ちでした。
仕事でトラブルがあって、予定通りに帰れなくなって、
子供のお迎えを家族にお願いする電話を、何度もしたのを覚えていますね。
武田:社員の皆さんからすると、帰りたくても帰れない状況だったようですが、
田中さんは「業務改善しているし、なんとかできるはず!」と思っていたんですか?
田中:当時は・・・
※続きは、また来週お届けします!お楽しみに!
編集後記
毎日終電帰りが当たり前。
新入社員で入社して数年ならば、仕事に対するやる気で頑張れる気がしますが、
体力的にも、ずっとは続けられない働き方だろうなと、容易に想像がつきます。
きっと皆さん、数年どころではない年数をそのように働いていたのでしょう。
それでも、熱意をもって、さらに成長を目指していたというのはすごいですね。
逆に、そういう意識の組織だったから、
ハードな働き方を続けられたのかもしれませんね。
次は、田中さんの想いと具体的に行ったことは?という視点です。次回もお楽しみに!
執筆者プロフィール
シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭
1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。