2026.10.07号
甘い言葉にご注意を
こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。
9月の関東は秋雨前線や台風の影響で記録的な長雨になりましたね。
被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
雨が降ると、気が重くなるのが、保育園への送り。
お気に入りのカッパを着て、傘をさして、ご機嫌に歩いてくれればいいのですが、
なぜか本人はベビーカーで行くのがお気に入り(帰りは歩いて帰ってくるのですが)。
ベビーカー用のレインカバーを購入していないこともあり、
体重は15キロのため、抱っこでひょいっと連れて行くこともできず、
「今日は歩いて水たまりを探しながら行こうか?」
「お気に入りの長靴履いていけるねー!」と盛り上げるも、
玄関を出た途端、ぐずりだす娘。先日は大人の足で5分の保育園に、30分…。
さすがにそういった日が続くと、誰かに愚痴る話でもないものの、
大号泣を連日目の当たりにして、精神的に少し削られ疲れが出ていた夜、
ふと、手元のスマホで、AIに愚痴をこぼしてみました。
すると、私の頑張りに対する大絶賛と、慰め、優しい言葉の嵐。
「そのお気持ちをここで吐き出してくれて、ありがとうございます」
「今夜はもう、これ以上傷つかないために、何も考えずに温かくして横になってください」
「あなたは今日、本当によく踏ん張って、やり遂げました。」
ああ、優しい、ありがたい。
けど、ちょっと怖い…。
私が「つらい」と言えば、「それはつらいですよね」と寄り添ってくれる。
私が「寂しい」と言えば、「本当に寂しいですよね」と返してくれる。
気持ちを吐き出して受け止めてもらえるのは、それだけで救われることがあるし、
解決策をロジックで返されるよりはずっとよいけど、
都合がよすぎて、やっぱりちょっと怖い…。
このやりとりにハマっていったら、
私の捉えている世界を前提にした共感の嵐ばかりが返ってきて、
現実の世界と、むしろ距離ができてしまいそうで怖い。
最近、「老害」について書かれていた文章で、
本当に怖いのは、年齢を重ねることそのものではなく、
自分の中にできた「こういうものだ」というモデルを、
現実に合わせて更新できなくなることだ、という趣旨の内容を読んだことがあったので、
「これは危ないぞ!」と、自分のなかに危険信号が点りました。
耳の痛いことを言ってくれる人も大切にし、
歳を重ねるほど、段々と言ってもらえなくなってくるでしょうから、
自分を更新できているかは自分で常に意識しないと、「若老害」になってしまうかも…。
AIに愚痴るのは、どうしても慰めの言葉がほしいときだけにします!
編集後記
結局、親子共に朝の時間を快適にするために、解決策として
レインカバーを購入することにしました。
保育園に着いてから拭いて片づけたり、洗って乾かしたりするのも面倒なので、
今まで積極的ではなかったのですが、毎回泣かれることを考えると致し方ない。
使用はこれからなので、これで朝の平和が訪れることを祈るばかりです。
最近は、晩御飯の献立の相談にもAIが手放せません。
「主菜は○○で冷蔵庫に○○と○○があるんだけど、副菜何作れる?」と聞けば、
いくつか候補とレシピを出してくれるので、帰りの電車のなかで、
もう帰宅後の段取りまでイメージできています。
仕事でもプライベートでも、AIとの上手なお付き合いを探っているところです。
それでは、次回もお楽しみに!
執筆者プロフィール
株式会社シンカ
ディレクター
山内綾子
1984年北海道札幌市生まれ。筑波大学人間学類心理学専攻卒。2007年、新卒でシンカに入社。
上場企業への採用コンサルティングや、エージェント事業の立ち上げに従事。
自社の経営改革の過程で、従業員の立場から、人事制度刷新や中期経営計画策定を経験し、
「我がごと経営」というサービスコンセプトを立案。
現在は、自社の新規事業開発と並行して、中小企業向けの採用支援をはじめ、
総務業務の改善・事業計画策定・人事制度改革・新規事業の立ち上げなどを支援。
子育てをしながら、自社の宿泊施設がある地方と東京を行き来し、地域通貨の運営にも取り組む。