シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.11.8号 VOL.208
虹の描き方

こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。

11月とは思えない暖かさで、穏やかな気候だった三連休、お出かけされた方も多いでしょうか。

年々、秋が短くなっていると感じますが、色づく木々、高く晴れた空、美味しい新米、
五感いっぱいで豊かな秋を味わいたいと思います。

今回は、育児休業の復帰から半年経った心境を綴ってみました。

それでは、『 真価と進化 2023.11.8号』、最後までお付き合いください。
虹の描き方


数年前、3歳くらいのお子さんがいる同世代の女性が発した言葉が、
自分のなかで、ずっと引っかかっていました。

「子育てもして、フルタイムで仕事もして、さらに自己研鑽の時間もとって。
そういう女性は私の周りにもいて、すごいな、自分もそうできたらと思うけど、
実際は、スーパーウーマンしかできないと思うんですよね。」

その話を聞いたとき、私は、キャリアコンサルタント資格取得時の講義内で行った
ドナルド・E・スーパー(Donald.E.Super)が提唱したキャリア理論である
「ライフキャリアレインボー」のワークを思い出しました。

スーパーは、キャリアという言葉を単なる仕事として捉えるのでなく、
人生全般と捉える考え方(ライフ・キャリア)をキャリア理論に導入し、
人間は「子ども・学生・余暇を楽しむ人・市民・職業人・家庭人・配偶者(親)」の
7つの役割を、立場によって使い分けていると説明しています。

当時のワークシートはもう手元にありませんが、独身で仕事に没頭していた私は
恐らく下記のような内訳だったでしょう。

子ども :2(年に1~2回実家に帰省・時々電話)
学生 :10(セミナー参加や資格取得などの学習)
余暇を楽しむ人 :10(仕事終わりの赤提灯・仲間とのフィールドワーク)
市民 :3(都内での地域活動は全くなく、飯能での地域活動)
職業人 :70(東京の仕事と、飯能の活動と、ほぼ2拠点生活)
家庭人 :5(自宅での最低限の家事)
親・配偶者 :0(未婚・子ども無し)

仮に将来、結婚して、子どもが産まれれば、これまで圧倒的に内訳が小さい
「家庭人」と「親・配偶者」の割合が一気増えることが想定できますが、
他を最小限と思える程度に削っても、合計を100に収めることができず、ワークを途中で諦めたくらいです。

そう、冒頭の彼女が言っていた、スーパーウーマンにならないと、実現不可能なように、私にも思えたのです。

育児休業から復帰して半年経った今は、仕事の効率を上げること、余暇の過ごし方を吟味すること、
頑張りすぎず外部サービスにも甘えること、自分の認識を拡大する(器を広げる)学びはできるだけ我慢しないこと、
など、自分のなかで質に対する意識を上げ、優先順位付けをすることで、時間の濃さが変わったように思います。
また、一見、無為と思える時間も、関係性の余白を埋めたり、自分をニュートラルに戻すために必要な時間
であることにも気が付きました。

ワークのときには合計を100に収めようと必死でしたが、7つの役割をきっちり分けるのではなく、
余暇×市民、職業人×親のように、色を混ぜ合わせることにより幅が広がること、
1色ではない深みが出ることも実感しています。

見たい動画も、読みたい本も、勉強したいテキストも、顔を出したい飲み会も、
訪れてみたい旅先も、できていないことに目を向けるとキリがないですが、
できたことに目を向けて、時には自分を褒めてあげながら、
自己犠牲ではなく、自分も周りも大切にできる生き方をこれからも、試行錯誤していきたいと思います。

スーパーウーマンにはなれないかもしれませんが、図らずとも、政府が推し進めている
リスキリング、少子化対策、地方創生(関係人口)、女性活躍推進あたりを
引き受ける形になっているようです(笑)
自分自身を社会実験の素材として楽しみます!

編集後記


子どもの成長は早い早いと聞いてはいましたが、
昨日できていなかったことが、急に翌日できるようになったりするので、
本当に驚きの毎日です。「もっとゆっくり味わいたいから、そんな早く成長しないで~」と
冗談を言いながら、「今ここ」の大切さを教えてもらっています。

そういえば、しばらく虹を見ていない気がします。
ゆっくり空を見上げる時間も必要ですね。

それでは、次回もお楽しみに!

山内 綾子