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『 真価と進化 』

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2025.04.16号 VOL.279
友達100人できなくても

こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。

新年度が始まって、2週間が経ちました。

小学校に上がったお子さんが、一人で登校する姿を見守るお母さん。
保育園に入園して、毎朝、お父さんお母さんと離れるのが寂しくて泣き叫ぶ2歳児。
管理職となり、自分の目指す姿と組織の方針を重ね合わせながら一歩ずつ進んでいる友人。
いろんな変化の中で、時に悩みながらも前向きに進んでいる人たちの姿を目にする春。

そんな一人ひとりの変化を応援したくなる季節です。
うちの2歳半の娘はというと、新しく入った園児を励ますことに張り切っていて、
毎朝、先輩風を吹かせながら、「いっしょにあそぼう、よしよし」しているそうです(笑)

それでは、『真価と進化 2025.4.16号』、最後までお付き合いください。


友達100人できなくても


みなさんには、社会人になってから「友達」と呼べる人はいますか?

学生時代は、同じクラスや部活で過ごすなかで自然と関係が育まれ、
箸が転げただけで笑うような、そんな空気感が当たり前にありました。

社会人になると、職業上、出会わせていただく方の数は多かったにも関わらず、
「友達」と呼べる関係は、なかなか築けなかったと感じます。
コロナ禍で人に会う機会が減ったとき、その関係の薄さに気が付いて、
なんとも言えない寂しさを覚えた記憶があります。

辞書で「友達」を引くと、
「互いに心を許し合って、対等に交わっている人」と書かれていました。

仕事の場では、「対等」であることも、「心を許し合う」ことも、
簡単なことではないのでしょうね。

そんな中で、私にとって、新卒の同期の存在は本当に特別でした。
くだらないことで盛り上がったり、カラオケでふざけたり、学生の延長線上ではありながら、
先輩や後輩も含め、悩みながら一緒に成長していく過程は、
「同志」に近いものだったと思います。

また、営業活動の中で、自分自身が「鎧」を脱ぎ、
ある程度肩の力を抜いて相手と関われるようになってからは、
お客様や、人材紹介業での候補者さんの中にも、心が通じ合う方々が現れるようになりました。
今では、仕事を離れても近況を報告し合い、価値観を共有できる大切な存在となっています。

6年前に飛び込んだ社会人の学びの場では、
社会に対して近しい葛藤を抱えている方々と出会い、
共に学びながら、年齢やキャリアを超えて一人の人間同士として過ごす時間が大きな支えとなり、
応援し合える関係を築くことができました。
社会人になって、まさかこんな風に「仲間」と呼べる存在ができるとは思いもせず、
人生にとってかけがえのない財産となっています。

40代になると、「もう付き合うのは大切な人たちだけでいい」と口にする人が
増えてくるなと感じていたのですが、その気持ちが、今では少し分かります。

時間が有限であることを実感する場面が増え、
「誰と、どんな時間を過ごすか」をより意識するようになるからです。

価値観が大きく異なる人たちと「争う」必要も、「正しさ」を主張する必要も
自分のなかで薄れていって、「そういう考えもあるよね」と受け止めたうえで、
自分が心地よくいられないなら、無理して一緒にいる必要もない。
だって、限りある人生なのだから。

気の合う人たちとの時間を大切にしたいという思いと、
まだ訪れるであろう、素敵な仲間との出会いを楽しみにしている気持ち。
欲張りかもしれませんが、今はその両方を持ちながら過ごしています。

「シンカさんの潔さが好きだ」と言ってくれる人、
「仲間がいてうらやましい」と言ってくれる人、
ふと思い出してAliveに遊びにきてくれる仲間、
たわいもないことで笑い合える友達…。
かけがえのない時間を共に過ごしてくれる人たちと、
そうした時間を許容してくれている家族に感謝を忘れず、
1日1日を丁寧に、大切に、今年度を過ごしていきたいと思います。

編集後記


最近、ひょんなことから高校の同窓会幹事にご指名いただき、
当時はあまり話したことがなかった同級生とも、LINEや食事をする機会が生まれました。

同じ景色を見ながら青春時代を過ごしたというだけで、自然と親近感が湧いてきますし、
それぞれの人生から刺激をもらっています。

ただ、一次会だけでは、その人の本質まで辿り着かないもどかしさを感じつつ、
まだ自分から二次会に誘う勇気がありません。
今度は勇気を出して、声をかけてみようと思います(笑)

それでは、次回もお楽しみに!

山内 綾子