2025.07.16号 VOL.292
あの日の星・今日の星
こんにちは。株式会社シンカの村井と申します。
強い陽射しに照らされて、まるで気力まで蒸発してしまいそうな毎日。
そんなとき、静かにゆったりとした時間が流れる空間へ。
小学校の4年か5年の校外学習以来となるプラネタリウムへ行ってきました!
心地よい闇と音の中で、ゆったりリクライニングシートで星を眺める
夏の“癒しスポット”としておすすめです。
それでは、『真価と進化 2025.7.16号』、最後までお付き合いください。
あの日の星・今日の星
先日、東京スカイツリーの「コニカミノルタプラネタリウム天空」で、
『星地巡礼』という作品を観てきました。
「三重・伊勢志摩」「長野・野辺山」「沖縄・多良間島」の3つの星地巡る構成で、
映像と音楽がにナレーションが組み合わさり、五感を使って星の世界を旅する
ひとときでした。
プラネタリウムというと、私にとっては小学生のころに校外学習で訪れた、
渋谷東急文化会館の屋上にあった五島プラネタリウムの記憶が思い出されます。
あの時のドームは、まるで宇宙の中に吸い込まれるようなスケール感があり、
静けさの中で星の解説を聞くことが、少し大人びた経験にも感じられたものでした。
今回訪れた天空のドームは、スカイツリーの商業施設内にあり、
あの五島プラネタリウムに比べると、やや小さく感じました。
それは実際の規模の違いもあるのでしょうし、子どもの頃に見上げた
「宇宙」は、物理的な大きさ以上の広がりを持っていたのかもしれません。
けれども天空では、小さな空間だからこその没入感と、心を包み込むような演出が
印象的でした。視覚だけでなく、耳からも星の世界を感じられる。
その体験は、昔の「学ぶためのプラネタリウム」とは異なる、癒しや再発見でした。
日々の忙しさの中では、空をゆっくり見上げることも少なくなりました。
(新橋や浅草の夜空は見上げても目に入ってくるのは月くらいです)
こうしてプラネタリウムで星と再会することで、自分の内面の静けさや原点
に少し触れられたような気がします。
世界一周を実行したシンカの仲間が
「世界一周中、モロッコの砂漠でオリオン座を見た時は、
日本と同じ星を見ているんだなと思って感動しました」と言っていました。
星を見上げる時間は、贅沢で豊かなひとときなのかもしれません。
編集後記
学生時代は「星を学ぶ」場所だったプラネタリウムも、今や「心を癒す」場所
に変わりました。
星空の旅があまりに心地よすぎて、気づけばみんなうとうと。
プラネタリウムは寝てしまう場所だという説、覆せませんでした。
「寝てしまう=もったいない」とされがちなプラネタリウムで、
『熟睡プラ寝たリウム』というタイトルの特別プログラムを発見しました。
眠っても楽しめる。眠ることで癒される。
プラネタリウムで「熟睡」という現象が価値になる。
そんな前向きな“発想の転換”が面白いと思い、再び、プラネタリウムへ。
「うっかり寝てしまう」のではなく、「安心して眠れる」時間を楽しみました。
それでは、次回もお楽しみに。
村井 一美