メールマガジン
『 真価と進化 』

Mail Magazine

← 一覧にもどる
2025.07.23号 VOL.293
選挙の後だからこそ

こんにちは。株式会社シンカの稲村と申します。
先日実施された参議院選挙。投票所に足を運んだ方も、ニュースで結果を見守った方も、
改めて「政治」が身近に感じられた期間だったかもしれません。
けれど、「国会って具体的にどんなことをしているの?」「○○委員会って?」
といった素朴な疑問を、今さら人には聞きづらい……という方も多いのではないでしょうか。
今回は、僭越ながら国会や選挙について、とっつきやすいところからお話ししたいと思います。

それでは、『真価と進化 2025.7.23号』、最後までお付き合いください。


選挙の後だからこそ


筆者稲村にしては、珍しい政治の話題です。実は6月に放送されたNHK『あさイチ』を
みた時から温めておりました。
番組は、元国会議員で芸人の西川きよしさんも出演し、実体験を交えて分かり易く、
政治がより身近に感じられるような内容で、とても見易いものでした。

中には「あ~、社会科で習ったっけなぁ」をいうものも有り、小中学生の方が
詳しいのではないかと思う場面も多くありました。
修学旅行や社会科見学で国会を見学した経験がある方は多いと思います。
私も中学校の修学旅行で行ったのですが、見学前に国会議事堂の駐車場で先生が
「実は、今晩の野球観戦チケットが30枚だけあります。希望を募りますので、
手を挙げて・・・」と言ったところから、記憶がナイター観戦に飛んでいます(笑)

実は、予約をしなくても国会の見学(参観)が出来る事をご存知でしょうか?
参観は、平日のほか、土曜、日曜及び祝日も行っていて、参観受付窓口で受け付ています。

国会議事堂は1920年から17年の歳月を費やして建設されました。民主主義を訴える動きが
広まった大正時代、ヨーロッパの国々に倣って最新の建築技術が取り入れられました。
シンボルともいえる中央塔は、中は天井まで32mあまりの吹き抜けになっていて内装は美術館のよう。
洋式ではありますが、建築の材料は国産のものが使われているのだそうです。
建築という側面から見ても興味深い建物ですね。

中央広間には、伊藤博文、板垣退助、大隈重信の3人の銅像が立っています。?
見るとひとつ空いている台座があります。これは、諸説ありますが、
『政治に完成はない、未完の象徴』という意味であったり、現役議員も銅像の3人に並ぶような
偉大な政治家になってほしいという意味が込められているという説があります。

本会議場は、中継などで目にしますね。重要な法案の審議や採決を行う場所ですが、
議長席から離れている席ほど当選回数が多い議員が座っているのだそうです。
慣れていて かつ後ろの方の席だと、居眠りしてしまうことがあるのでしょうか…。
ちなみに、番組ゲストで国会の傍聴が趣味の井上咲楽さん曰く、国会中継が入っていない時は、
あまり野次は飛び交わないのだとか。仕事しているぞ感の演出もあるのかも…。

本会議や委員会で読み上げられる原稿、ドラマなどで咄嗟の状況変化に応じて
議会直前に書き換えるなんて場面を見たことがありました。そんなことはあまり無いようで、
実際は事前に何日もかけて、議員自ら諸先輩方など色々な人に意見を聞いて、
時間内に効果的に提案できるよう、練り上げられたものでした。

時間内に収めると言えば、国会職員の方の縁の下の力持ちぶりにも関心させられました。
本会議や委員会の前にも事前の会議が何段階もあり、こうした会議の調整をするのが、
国会職員の方々です。党派や各議員などの思惑があるため、想定通りに進まないことが多々あり、
調整の繰り返しで、修正ペンや消せるボールペンが必需品とのことです。
議員やその秘書以外にも沢山の人々の働きがあって、人々の声が法に反映されるのだなと改めて思いました。

西川きよしさんが訴えて実現させたもののひとつ「年金支給日の変更」が紹介されていました。
偶数月の15日が年金振込日ですが、その15日が金融機関の休日の場合、翌営業日の振込だったものを、
前営業日振込に変えたのです。おじいさん、おばあさんは、孫に小遣いをあげたり
食事に連れ出したりして、いい顔をしたいもの。その孫が訪ねてくるのはだいたい週末という事で、
週末に手元に年金があることが重要なのですね。高齢者へのヒアリングを重ねることで、
そういった要望が多いことに気付けたのでしょう。
本当に「小さなことからコツコツと」ですね。

孫たちは、そんなことがあって週末にお小遣いが貰えているとは知らないでしょうが、
子どもたちが政治に触れる機会も、増えているようです。
子どもたちによる模擬選挙「こども選挙」を実施する自治体があるとの事。
「主権者教育」と呼ばれ、スウェーデンで特に進んでいて、本物の大臣を相手に
議論したりもするそうです。そのような教育のおかげもあってスウェーデンの投票率は80%だそうです。

日本の「こども選挙」も、事前にワークショップを行い、動画で候補者に質問したりと本格的。
インタビューに答えた少年は「投票箱の前に来るとすごく感動して、
ここまで来られたんだなっていう気持ちになりました。」と真剣に話してくれました。
納税額の区別なく選挙権が与えられた時、女性に初めて選挙権が与えられた時、
こんな気持ちだったのかなと思います。

せっかく持っている選挙権、選挙の時だけ、盛りあがって、付け焼き刃で
候補者のことを調べるのではなく、普段から政治に関心を持って、いつ選挙が実施されても、
自信をもって投票できるようにして置きたいですね。


編集後記

22日放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で戸田恵子さんが演じる代議士・薪鉄子が
放ったセリフが、現実の政治状況と重なってネット上で話題となっています。
薪鉄子は、弱い立場の者に手を差し伸べるという強い信念のもとで戦後の貧困問題に
取り組もうとしている代議士という役どころですが、話題のセリフはこちら。
「国会議員いうがは、選挙中は国民のためにって耳にタコができるばあ言ゆうくせに
当選したら自分のためにしか動かんやき!」(高知弁です)
当選した議員たちの今後の動向に注目ですね。

それでは、次回もお楽しみに!

稲村 祥子