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『 真価と進化 』

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2026.09.02号
看板事業を手放して見えたもの(Vol.2)「なぜ勝てなくなったのか?」

こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。

創業から30年の歴史のなかで、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。

激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
全5回に分けて配信しており、今回は2回目です。ぜひお付き合いください。

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【第四回 座談会 Vol.2】
<テーマ>
かつてシンカの看板事業だった自社開発の採用管理システム。
その看板事業を撤退するに至った背景と、手放して見えてきたものとは?

<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
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これまでの内容は、こちらからご覧いただけます。
Vol.1 「本当に会社を支えていたのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260826.html

前回は・・・
看板事業撤退に至った背景と、現場社員が事業をどう見ていたのかを伺いました。


武田:リーマンショックによって、世の中の流れが変わったとのことですが、
撤退前の現場でも、変化を感じていたんですか?

山内:そうですね。個人的には、採用管理システムはお客様と接点を持つツールとして
捉えていたので、システムを売るのが目的ではなく、手段だと思ってはいたのですが、
撤退前ぐらいから、競合他社のシステム開発がすごく進んでいるのを感じていました。
面接官の評価を入力できるようになったり、紙だったものがWeb上で見れるようになったりしていて、
機能面で比較すると、うちは遅れていたんですよね。でも追いつこうと思ったら、
改修費をかけなければいけないし、「これは、いたちごっこだな」とは思ってました。
そもそも、うちはシステム屋じゃないし「機能勝負で勝ちたいんだろうか?」とも思っていましたね。

村井:あの時は、"媒体と採用管理システムが直結"という世の中の流れがすごくて、
媒体の力がとても強まっていることは、肌で感じていました。
「私たちの存在価値はどこにあるの?」という感じで、追いやられている感がものすごくありました。
業界のパイオニアだったのに、パイオニア交代する、みたいなそんな感覚でしたね。

田中:どれだけ先方の担当者に感謝されていたとしても、予算が削られてしまったり、
「他社のシステムだと自動でできるから」とか、「機能面で他社にしました」と言った感じで、
失注する機会がものすごくありました。
それで、みんな「うちの機能が劣っているからだ」と失意していきました。
でも一方で、価格や対応力で持っていかれることもある。
どっちが本当の理由なのか、よく分からないんです。

「看板商品だ~!」なんて言われて売ってきたものが、負けていく様を、
自分のお客様が1社ずつこぼれ落ちていく過程を目の当たりにする。
それは、すごく辛かったんじゃないかなと思います。

分部:これなら勝てる!が無かったですからね。シンカのシステムを導入している企業様に対して、
競合が一気にひっくり返しの狙い撃ちをしてきて、「全部持っていかれる」みたいなこともありましたね。
「また来た」「また持っていかれる」みたいな。
それで、もう勝てるすべがない、立ち上がれない、みたいな感覚でしたよね。


武田:自分たちの仕事の質が落ちたわけではないけど、
でも、世の中の流れや価格競争の中で選ばれなくなっていくのは、歯がゆいですね。

田中:大手競合は、システムやアウトソーシングの一部分だけで見ると赤字でも、
媒体費などを含めて全体で利益が出る仕組みを持っています。
だから、シンカが普通に見積もった金額の半額ぐらいで提示することもできる。

こちらとは戦い方が違うんです。企業体力も違うし、仕組みも違う。
もう勝てなかったですね。
機能でも、体力でも勝てない。
価値一本でやってきたのに、それもやっぱり価格の前では勝てない、という状態でした。


武田:看板事業の自社システムを手放す判断は、どのように進んでいったのですか?

田中:そうですね・・・


※続きは、また来週お届けします!お楽しみに!


編集後記

世の中の激しい変化の中で、失注の報告が続く社内・・・。
不安や葛藤、様々な想いが錯綜する。そんな雰囲気だろうと想像すると複雑な気持ちになりますね。

私が入社した頃は、既に看板事業を撤退した後だったので、
そんな苦労や葛藤があったとは知りませんでした。
競合大手を相手に戦ってきた先輩方のリアルな心情を伺える貴重な機会となりました。

次は、看板事業を手放す判断はどう進んだのか?という視点です。次回もお楽しみに!

執筆者プロフィール

シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭

1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。