2026.09.09号
看板事業を手放して見えたもの(Vol.3)「手放す時の社員の想いは?」
こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。
創業から30年の歴史のなかで、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。
激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
全5回に分けて配信しており、今回は3回目です。ぜひお付き合いください。
---------------------------------------------------------------------
【第四回 座談会 Vol.3】
<テーマ>
かつてシンカの看板事業だった自社開発の採用管理システム。
その看板事業を撤退するに至った背景と、手放して見えてきたものとは?
<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
---------------------------------------------------------------------
これまでの内容は、こちらからご覧いただけます。
Vol.1 「本当に会社を支えていたのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260826.html
Vol.2 「なぜ勝てなくなったのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260902.html
前回は・・・
看板事業を撤退する前、世の中の流れが大きく変わる中で、
現場が感じていた悔しさについて伺いました。
武田:看板事業の自社システムを手放す判断は、どのように進んでいったのですか?
田中:そうですね。採算だけではなく、機能競争にお金をかけて勝てるかというと難しい。
もう一つ大きかったのは、開発会社に主導権を握られていたことなんですよね。
新たな機能を搭載することによって、お客様が使いやすいかどうか、楽になるかどうか、
うちの価値が上がるかどうかは、うちが知っているわけです。
でも、その機能を搭載するかどうかを開発会社に判断される。
こちらが必要だと主張しても、「できません」「無理です」と言われる。
協力会社の方が強い、みたいな構造になっていたんです。この状態がもう不健康。
これはもう、自社商品ではないですよね。実態的には、うちのサービスじゃないな、と感じていました。
武田:社内に撤退を伝えたときは、「世の中の流れもあるし、仕方ないよね」という感じでしたか?
田中:うーん、自社システムを手放して、代わりに他社のシステムを
使わせて頂くことになるんですけど、どこの会社もライバルですからね。
どのシステムを扱っても、自分たちのお客様を持っていかれた競合会社なので、
感情は複雑だったと思います。当時、社内でもいろんな意見が出ましたね。
みんな色々言っていて、あのサービスがいいんじゃないか、このサービスがいいんじゃないかとか。
でも、話しているうちに、みんな意外とシステムは何でもいいんだなと思ったんです。
「どこでもいいですけど、この際、使いやすければ」と言う社員もいましたしね。
結局は、お客様にとって使いやすければそれでいい、という感じでしたね。
最終的に決定した切り替え先の社長と、当時、お話をさせて頂いていて、
「ちゃんと売ってもらっていいよ」「シンカさんも大変だろうから助けるよ」
とお話してくださったのも大きかったですね。
かつての経営陣は、「看板商品としてこのシステムを売っていくんだ」とよく言っていたし、
自社システムにバグが起きたときは、みんなで一生懸命にバグを潰したりしてたから、
自社システムに、みんな愛着を持っているんだろうな、なんて思ってましたけど、
みんな意見がバラバラで、システムは何でもいいんだと分かった時は衝撃でしたね。(笑)
みんな、「自分達はシステムを売って利益を出している」という認識は無くて、
自分たちが価値を提供している「アウトソーシングのツール」でしかなかったんですよね。
武田:自社システムを軸とした取引は、関連するアウトソーシングも含め、
多くのお客様に影響があったようですが、
お客様への説明はどのように進めていったのですか?
田中:お客様に・・・
※続きは、また来週お届けします!お楽しみに!
編集後記
自社システムの代わりに、どのシステムにするのがいいのか、という社内での話し合いの内容は、
なんだか、シンカらしい会話だなと思いました(笑)
「お客様が使いやすければ、それでいい」という表現は、シンプルで、顧客志向。
自分たちにとって、何が大切かが詰まっている。そんな表現だなと感じました。
次は、撤退決定後、お客様への説明はどう進めたのか?という視点です。次回もお楽しみに!
執筆者プロフィール
シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭
1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。