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『 真価と進化 』

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2026.05.07号
抜擢人事で何が起きた?(Vol.4)「振り返って抜擢人事とは?」

こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。
いつも、メルマガをお読みいただき、ありがとうございます。

創業から30年の歴史のなかで、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。

激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
全4回に分けて配信しており、今回は最終回です。ぜひお付き合いください。

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【第二回 座談会 Vol.4】
<テーマ>
シンカ社内で、過去に行われた抜擢人事。
下剋上が起きたその現場で、何が起きていたのか。

<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
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これまでの内容は、こちらからご覧いただけます。
Vol.1 「行われた背景とは?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260415.html
Vol.2 「ハレーションはあったのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260422.html
Vol.3 「ベテラン大先輩の反応は?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260430.html

前回は・・・
田中さん自身も抜擢人事で、ベテラン大先輩の上司になった時のお話を伺いました。
そして、シンカの抜擢人事は、会社の存続、最後の望みをかけたものでした。


武田:田中さんのお話を聞いて、みなさん振り返ってどうですか?

分部:田中さんが「小さな火種」だと思っていたなんて知らなかったです。
当時は、ただただ忙しい、とか、お客さんのために、といった視座でしか
捉えられてなかったなと思いました。抜擢人事をされてどうだったかを聞かれても、
「人間関係は悪化してないからハレーションは起きなかった」ということしか、
思い出せなくて・・・。会社の構造改革の必要性は、その時は、頭では理解して、
よし頑張ろうと思って、頑張ってはいたんだけど、本当の意味で
何が問題だったのかは、全然分かっていなかったんだなと思いましたね。

山内:振り返ると、田中さんが行った人材配置は、妙案だったんだなと思いますね。
ちなみに、入社4年目頃からずっと変わらなかった給与が抜擢人事によって上がったんです。
組織変更の直前に、当時の社長と田中さん、そして他にも抜擢人事を受けた社員と食事に行った時に、
社長から「お前たち、こんなにもらっていなかったのか!?」と驚かれたことがあって・・・
それから給与がポンって上がったんですよね。
やっと評価してくれたんだ、と思ったのと、抜擢人事も、給与も、変わるのは、
"鶴の一声"というか、"会社の決定次第"というか、そういう感覚が生まれましたね。
しっかりした階段の人事制度があって・・・というイメージをしてたんですけど、
その経験もあって、今は、
「良い人がいれば引き揚げちゃえばいいじゃん」って思うようになりましたね(笑)


武田:村井さんは、当時どんなことを思っていたんですか?

村井:当時は、子どもたちがまだ小学生と中学生だったこともあり、
会社は「生活のための手段」という感覚でした。
勤務時間内で自分なりにパフォーマンスを発揮できていれば、それでいいかな、という感じだったんです。
会社のことも、いわゆる「我がごと」にはなっていませんでしたね。
田中さんが社長になってから、初めて会社が「我がごと」になったので、
それまでは正直、「他人ごと」だったと思います(笑)。
子育てが最優先で、あとは毎日忙しく、目の前のお客さまの仕事をこなす日々。
とにかく休まず、頑張らなきゃ、という気持ちでした。
だから今回の座談会のテーマを聞いたときも、申し訳ないけれど、
「抜擢人事」って何だって感じでした。

田中:確かに当時の村井さんは、そうでしたよね。


武田:田中さん、振り返ってシンカの抜擢人事はどういうものだったと言えますか?

田中:会社として「変化する人を重宝します」という、態度を示したことだと思います。
当時の会社では、何か新しいことをやろうとする時に、管理職は方針だけ示して、
実際に取り組むのは若手、ということが常態化していました。
実力がある人が新しいことに挑戦せず、実力のない若手に押し付ける。
ベテラン勢は、高見の見物という感じです。

日々、世の中は変化している中で、お客さんも変わっていて、
自分たちだけが変わらなくてもいいなんてことはあり得ないと思ってました。
ただ、自分の担当している目の前のお客さんとの取引に大きな変化が無ければ、
なんとなくそれで自分は大丈夫、それでいいと思ってしまう癖が社内にあって・・・
なので「変化にチャレンジする人を重宝する会社になるべき」だと思いましたね。

抜擢人事をしたリーダーのチームには、
やる気のある人材を配置して、成果が出れば適切に処遇をしていく。
気が付けば、そのチームの方が組織の中で優勢になっている、という状態を作り、
それが当たり前になれば、これまで動かなかった人たちも動くかもしれないなと。
それでも、変化に挑戦しないのであれば、それなりのポジションと処遇でやってもらう。
そのように考えました。何をする人が会社として大事なのかを人事で示した形でした。


武田:なるほど・・・ありがとうございます。
シンカの抜擢人事は、会社内の大きな変化もあり、様々な感情の中で行われた
特殊な状況だと思いましたが、最後に田中さんがお話していた、
「何をする人が会社として大事なのかを人事で示した」ということ、非常に腑に落ちました。
これこそが、抜擢人事の本質なのかもしれませんね。今回も非常に学びが多かったです。
皆さん、変革期を振り返って頂き、ありがとうございました!


編集後記

シンカの抜擢人事。様々な感情が入り混じり、複雑な気持ちになりつつも、
抜擢人事の本質に近づけたような時間でした。

人手不足の中、一人一人の生産性向上がより求められる時代になっています。
年功序列が根強い会社であっても、企業の成長のために、
今後、抜擢人事をしなければいけない状況にある企業は多いはずです。
抜擢人事が起こったとき、された側でも、されなかった側でも、
「なぜ、抜擢人事が起こったのか」という、疑問について、
表面的な理解だけではなく、その決断を下した人の
本当の理由、真の目的を理解しようと努め、
具体的に動いていく事が大事なのかもしれませんね。

全4回でお届けした、「第二回 座談会」は、いかがだったでしょうか?
来週は、通常のメルマガ配信となりますが、今後、また定期的に
別のテーマで座談会の内容をお届けしたいと思います。次回もお楽しみに!

執筆者プロフィール

シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭

1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。