2026.09.16号
看板事業を手放して見えたもの(Vol.4)「お客様が感じていた価値とは?」
こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。
創業から30年の歴史のなかで、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。
激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
全5回に分けて配信しており、今回は4回目です。ぜひお付き合いください。
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【第四回 座談会 Vol.4】
<テーマ>
かつてシンカの看板事業だった自社開発の採用管理システム。
その看板事業を撤退するに至った背景と、手放して見えてきたものとは?
<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
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これまでの内容は、こちらからご覧いただけます。
Vol.1 「本当に会社を支えていたのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260826.html
Vol.2 「なぜ勝てなくなったのか?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260902.html
Vol.3 「手放す時の社員の想いは?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml20260909.html
前回は・・・
看板事業を手放し、他社サービスへ切り替える判断の裏側について伺い、
当時の社員の看板事業への捉え方を垣間見ることが出来ました。
武田:自社システムを軸とした取引は、関連するアウトソーシングも含め、
多くのお客様に影響があったようですが、
お客様への説明はどのように進めていったのですか?
田中:お客様に自社システムの撤退と他社システムへの切り替えは説明しにくいと、
社員が言っていたし、みんな、めちゃくちゃ忙しかったので、案件担当者には、
「自分が全て同行するから、アポイントだけ取ってくれればいい」と伝えて、すべて同行して説明を行いました。
お客様に「申し訳ないですが、システムを切り替えさせて頂きます」と話したときに、
「で、これまで担当してくれていた●●さんは変わらないんですよね?」って言われたんですよね。
お客様もシステムにこだわっていなかったんだ!って思って、これは衝撃でしたね。
お客様がちょうど、コンペのタイミングで、切り替えを検討していて失注するということはありましたけど、
システムを切り替えたことによっての失注は、ほぼ無かったんですよね。
「シンカさんの商品じゃなくなるなら嫌です」って言われたことは実は無くて、
アウトソーシングで評価してくださっていたお客様は、システムが変わることへの苦労はあったと思いますが、
変わらずに継続して、お取引してくださったんですよね。
山内:元々、シンカのシステムを使いたいから契約したいってお客様はいなくて、
「シンカさんにお願いするなら、システムはどんな感じになりますか?」というお客様が多かったですよね。
武田:結果的には、切り替えによって、失注がなかったとのことですが、
でも失注する可能性もあったと思うんです。
お客様が離れないという確信があって切り替えたわけではないですよね?
田中:もちろんそんな確信はありませんでした。ただ、看板事業を撤退せずに、このまま赤字を垂れ流すぐらいだったら、
早く止血をした方がいいじゃないですか。事業を撤退して、仮に失注して売上が減っても、
赤字分が無くなるんだから、会社の利益としては問題がないし、
業務量が減る分、社員も早く帰らせてあげることができる。その思いが先でしたね。
なので、こちらの事情で決断をして、お客様に説明させて頂いたら、
意外とお客様は、ご理解くださる方がほとんどでした。
自社システムではなく、うちの担当者を信頼してくださっていたお客様がそのまま継続してくださった。
改めて、システムじゃなくて、担当者だったんだなと気が付きましたね。
「自分たちの看板商品があるから、うちは市場で価値を感じてもらっていて、
それがあるから自分たちのアウトソーシングも成立している。」
社員はこれをプライドにして、業務をやっているのかと思っていたので、看板商品が無くなると
社員に喪失感があるのかなと予想してましたけど、意外とそんなこともなかったですね。
分部:自社システムを「単なるツールだ」、と常に意識していた訳ではないですけど、
システムが勝てなくなったことで、もう自分たちはダメだ、とがっかりした訳ではなかったので、
無意識に自分たちのコア商品はアウトソーシングなのだと思っていたんだと思います。
村井:当時から、お客様の採用パートナーとして、
お客様と一緒に考えて、お客様に寄り添うことをみんな意識してましたし、
「シンカは適性検査を除いて、自社の商品はないけど、世の中全てのツールを使って、
お客様の課題解決に柔軟に対応します。なので、なんでも相談してください」というスタンスですよね。
その考え方の、原点だったのかもしれないですね。
振り返って考えても、「看板商品・・・?」ですからね。(笑)
武田:かつての経営陣と現場の感覚にもギャップがあったんですね。
実際に自社システムの撤退を決め、他社システムに切り替えてみてどうでしたか?
分部:そうですね・・・
※続きは、また来週お届けします!お楽しみに!
編集後記
システムが変わっても、担当者を信頼して継続してくださる。
お客様のそういった評価は、本当にありがたいですね。
採用人数が多ければ、その分大きなプロジェクトになる採用活動。
毎日のように、お客様と細かいやり取りが発生する関係性を積み上げる中で、
ツールに影響されない、シンカの良さが発揮されたのかもしれませんね。
次は、実際にシステムを切り替えてみてどうだったのか?という視点です。最終回もお楽しみに!
執筆者プロフィール
シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭
1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。