2026.3.4号 VOL.324
変革期を振り返る(Vol.4)「多能工化へのアドバイスは?」
こんにちは。株式会社シンカの元社員(現・業務委託)の武田と申します。
いつも、メルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、シンカは昨年、創業30周年を迎えました。
長い歴史のうち、シンカの過酷な時代を経験し、今もなお、
第一線で挑戦を続ける社員と、当時を振り返る座談会を行いました。
激動のなか、社員はどのように感じ、どう行動してきたのか。
社員の当時のリアルな心境をメルマガにして、お届けします。
全4回に分けて配信しており、今回は最終回です。ぜひお付き合いください。
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【第一回 座談会 Vol.4】
<テーマ>
業務命令により、突如突き付けられた営業職とCS職(※)の兼任。
経営悪化を改善するため、会社は従業員に多能工化を求めたが・・・
※クライアントサービス職
(企業の採用支援アウトソーシングの実務担当)
<メンバー>
田中 裕也(代表取締役社長)、山内 綾子(ディレクター)、分部 理恵(マネジャー)、
村井 一美(プロジェクトマネージャー) 聞き手:武田 圭(元社員)
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これまでの内容は、こちらからご覧いただけます。
Vol.1 「あの時、私はこう思っていた」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml321.html
Vol.2 「私はこうして乗り越えた」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml322.html
Vol.3 「どうやってものにした?」
https://www.shinka.com/mailMagazine/ml323.html
前回は・・・
営業職とCS職の兼任。今となっては、皆さんそれぞれのスタイルでうまくやられていますが、
今のスタイルをどうやってものにしていったのか、という視点でお話頂きました。
武田:今後、多能工化を進めなければならない企業に対してアドバイスをください。
兼任を命じられて普通はやりたがらないけど、でも、その最初の一歩を踏み出すためには?
分部:新しいミッションを受けたときに、"自分だけ大変"じゃなくて、
"みんな大変"という状況で、一緒に苦しみを共有できる人がいたっていうのは、
結構大事だったと思います。苦しみや悩みを共有して、なんかうまくいった事例を聞いて、
相談してっていう空気感を作る。孤独じゃないというのが大事だと思います。
山内:結局、やろうとする人とやらなかった人がいた。会社を去る人もいました。
大事だと思うのは、やろうとする人にサポートをすることだと思います。
やろうとする人をちゃんと応援したり、ほったらかしにしない。
社内の"できないだろう"という雰囲気を、"できそうだ"と変えていくには、やはり
やろうとしている人を成功体験まで持っていってあげるっていうのが重要なのかなと思います。
村井:絶対辞める人はいる。できないと思う人もいるけど、私みたいにできちゃった
っていうパターンもある。社長は、従業員に情報を開示する。
そして、覚悟して取り組んで、挑戦した人をすくいあげる。
去る人もいるけど、それも覚悟するのが大事だと思います。
武田:田中さん、シンカも実際に人が辞めていきましたし、社員の苦しみを目の前で
見てきたと思うのですが、なぜ、田中さんは方向転換せず、遂行できたのですか?
田中:僕には、固い決意があったんですよ。9ヶ月黒字になっている時代でも、
社員が猛烈にボロボロになるまで働いて、ようやくギリギリ黒字転換する状態だった。
もしくは赤字・・・。社員がめっちゃ働いてるのに給料を上げようがないし、
長く働いていたいと思えない。で、燃え尽き症候群になって辞めていくんですよ。
こんな会社、絶対幸せな会社じゃないなと思ったので、
"みんなを楽にして、会社の利益が出る。これを両立させる"って固い決意がありました。
なので、断行!(笑) とにかく社員を楽にしてあげるんだ!という気持ちでした。
それを変えないと、猛烈に働いて燃え尽きて辞めるの繰り返し。
それよりは、よっぽどマシだと思ってましたね。
あとは、優秀な社員が長く働ける会社にしたいと思った。
社員が年を取れば取るほど、積み重なっていくような事業モデルを
この会社の中に作っていかないと、長く働けない。その強い思いがありました。
武田:なるほど・・・ありがとうございます。皆さんの話を聞きながら、
そして、田中さんの固い決意を聞いていて、内心とてもドキドキしていました。
多能工化を進めるには、固い決意、そして、残念ながら会社を去ってしまう人が
いることも受け入れる覚悟が必要ということですね。加えて、挑戦者へのサポートも。
座談会を振り返ると、田中さんも皆さんも、目の前の苦しみだけでなく、
その先を見ていたから、乗り越えられたのかなと、そのように感じました。
私自身学びも多かったです。皆さん、変革期を振り返って頂き、ありがとうございました!
編集後記
シンカの事例を紐解くと、以下のような要素があげられるでしょうか。
・社長の固い決意があった
・会社側が多くの情報開示をしていた
・社長含め全員が苦しみを共に味わっていた
・挑戦した人を救い上げるサポートがあった
従業員目線で見てみると、社長や会社側のスタンスが重要な問題のように見えてきます。
実際にそうなのかもしれません。しかし、シンカの事例は、
社員が猛烈に懸命に働いていたからこそ、社長が変えたいと強く思った。
その背景を捉えると、従業員側からでも何か出来ることがあるのかもしれませんね。
社長は覚悟を決めること、従業員は一歩踏み出し挑戦することが重要なのかもしれません。
全4回でお届けした、「第一回 座談会」は、いかがだったでしょうか?
来週は、通常のメルマガ配信となりますが、今後、また定期的に
別のテーマで座談会の内容をお届けしたいと思います。次回もお楽しみに!
執筆者プロフィール
シンカ元社員(現在は業務委託でシンカの仕事を一部請け負う)
武田圭
1991年生まれ。秋田県湯沢市出身。地元商業高校を卒業後、新卒で都内の鉄道会社へ就職。
転職経て、2016年に株式会社シンカへ入社。企業の採用支援アウトソーシングを中心に担当。
お客様に寄り添えるシンカの仕事にやりがいを感じていたものの、
夫婦での長年の夢であった世界一周旅行へ旅立つため、シンカを退職。
244日の旅を終えた後、課題先進県の地元秋田で地域創生の一助となれるよう
地域密着型の旅行会社を創業し、日々奮闘している。
秋田県湯沢市からのフルリモートで、シンカの仕事を一部請け負っている。